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虚血性心疾患による死亡率は5年間で約1割改善 厚生労働省「健康日本21 中間報告」より

カテゴリー: 心筋梗塞

 厚生労働省はこのほど、21世紀における国民健康づくり運動「健康日本21」の中間報告をまとめました。健康日本21は平成12年度に、同22年度までの10年計画スタートしましたが、その中間点における各目標値の達成度や今後の課題などを示したものです。

 心筋梗塞などの虚血性心疾患関連では、この5年間で年齢調整死亡率(対人口10万人)が約10パーセント低下したことから、「対策が有効に機能してきたと考えられる」としています。一方で、虚血性心疾患死亡率に影響を及ぼす高血圧や糖尿病、高脂血症などの項目は改善しておらず、こうした「ハイリスク者対策をさらに充実させる必要がある」と指摘しています。

 その一環として、メタボリックシンドローム関連の新たな数値目標が掲げられました。具体的には、メタボリックシンドロームの認知度を平成22年度までに80パーセント以上に向上することや、平成27年度時点でのメタボリックシンドローム該当者を、(健診が義務付けられる)平成20年度に比べて25パーセント以上減少させること、などです。

 なお、喫煙と心筋梗塞の関係については、「喫煙により心臓病の危険が高くなる」ことを「知っている」と答えた人が、40.5パーセントから45.8パーセントに増加しました。ただし、この項目の目標値は100パーセントで、到達まで大きな隔たりがあります。

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