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メタボリックシンドローム関連で新たな数値目標を設定 厚生労働省「健康日本21 中間報告」より

カテゴリー: 肥満症/メタボリックシンドローム

 厚生労働省はこのほど、21世紀における国民健康づくり運動「健康日本21」の中間報告をまとめました。健康日本21は平成12年度に、同22年度までの10年計画スタートしましたが、その中間点における各目標値の達成度や今後の課題などを示したものです。メタボリックシンドロームについては、健康日本21がスタートした時点ではまだ具体的な目標は設定されていませんでしたが、今回、新たにいくつかの数値目標が追加されました。

 具体的には、メタボリックシンドロームの認知度を平成22年度までに80パーセント以上に向上すること、平成27年度時点でのメタボリックシンドローム該当者を、(健診が義務付けられる)平成20年度に比べて25パーセント以上減少させること、なとです。その方策の一つとして、メタボリックシンドロームの概念を取り入れた健診・保健指導の受診者を増やすことを狙い、平成19年度にその数値目標が設定されます。

 中間報告ではこうした新たな数値目標が示されたほか、以下のような、健康日本21スタート当初から掲げられていた目標値に対する中間実績値も公表されています。

20〜60歳代男性の肥満者の割合 ベースライン値; 24.3パーセント
中間実績値; 29.0パーセント
目標値; 15パーセント以下
40〜60歳代女性の肥満者の割合 ベースライン値; 25.2パーセント
中間実績値; 24.6パーセント
目標値; 20パーセント以下
児童・生徒の肥満児の割合 ベースライン値; 10.7パーセント
中間実績値; 10.2パーセント
目標値; 7パーセント以下
体重管理を実践している人の割合(男性) ベースライン値; 62.6パーセント
中間実績値; 60.2パーセント
目標値; 90パーセント以上
体重管理を実践している人の割合(女性) ベースライン値; 80.1パーセント
中間実績値; 70.3パーセント
目標値; 90パーセント以上
量・質ともにきちんとした食事をする人の割合 ベースライン値; 56.3パーセント
中間実績値; 61.0パーセント
目標値; 70パーセント以上
運動を心がけている人の割合(男性) ベースライン値; 51.8パーセント
中間実績値; 54.2パーセント
目標値; 63パーセント以上
運動を心がけている人の割合(女性) ベースライン値; 53.1パーセント
中間実績値; 55.5パーセント
目標値; 63パーセント以上
日常生活における歩数(男性) ベースライン値; 8,202歩
中間実績値; 7,532歩
目標値; 9,200歩以上
日常生活における歩数(女性) ベースライン値; 7,282歩
中間実績値; 6,446歩
目標値; 8,300歩以上

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