一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病
おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座

45.がんの健康情報

 「がんに効く」「がんが治る」などといって出回る健康情報。「がん」の最終回は、これらの情報を果たしてどこまで信じてよいのか、東北大学医学部の坪野吉孝助教授に聞きました。
がんのどんな情報に注意したらよいのですか
 「がんの標準的な治療法には、外科手術、抗がん剤を使った化学療法、放射線療法などがあります。こうした通常野の治療以外の健康食品や民間療法を“代替療法”と呼びますが、がん患者さんの多くが関心をもち、実際に利用している人もいます。けれども、これらのほとんどがきちんとした科学的根拠に基づいていないのも事実。特に『極端なエネルギー制限をする』『1つの食品や成分を大量にとる』『通常の治療をやめて特定の代替療法だけを行う』などは、かえって病状を悪化させたり、健康を害する危険があるので勧められません」
ほかにもありますか
 「サプリメントのとり方に注意が必要です。まずビタミンA、Cなどの抗酸化物質ですが、放射線治療や化学療法の一部は、活性酸素を発生させてがん細胞を攻撃し、治療効果を発揮します。ところが、抗酸化物質をサプリメントとして大量にとると、かえって活性酸素の作用を弱めてしまうので、特に気をつける必要がありますね」
乳がんとの関係が注目されている大豆サプリメントはどうですか
 「大豆製品に含まれる植物性エストロゲンが、女性ホルモンのエストロゲンの働きを抑えて、乳がん予防につながるという報告があります。ところがその一方で、女性ホルモンのエストロゲンと化学構造が似ているので、エストロゲンの過剰摂取は、乳がんのリスクを高めるという考え方もあり、まだはっきりと結論が出ていません。今の段階では、サプリメントで大量にとるのは、やめておいたほうがよいでしょう」
最後にがん予防のまとめをお願いします
 「予防の基本は生活習慣です。エネルギーのとり過ぎに気をつけ、肥満を避けてください。さまざまな果物と野菜を食べることが大切ですが、サプリメントに頼らずに食品からとりましょう。また、牛、豚肉に偏らないこと。塩分を控えること。さらに、たばことアルコールをやめ、適度な運動が必要です。そして、氾濫している不確かな健康情報に惑わされないように、気をつけてください」

2004年02月 公開

※記事内容、肩書、所属等は公開当時のものです。ご留意ください。

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