一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病
おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座

25.高血圧と高脂血症

 日本人のがん死亡率第1位は肺がんで、1年間に男性約4万人、女性約1万5000人が亡くなっています高血圧の別名は、“サイレントキラー(沈黙の殺人者)”。その危険因子の高脂血症、加齢との関係について、東京慈恵会医科大学健康医学センターの和田高士センター長に聞きました。
高脂血症が高血圧に悪いのはなぜですか
 「高血圧との合併で、動脈硬化が進むからです。一般的に、健康な血管の壁は柔軟性に富み、血液の圧力を拡散しています。ところが、高血圧のように高い圧力がかかると、柔軟性を失って硬くなり、細く、ボロボロになります。その血管を血液がスムーズに通るためには、さらに高い圧力が必要になります。もし、血液が高脂血症でコレステロールや中性脂肪が多い“ドロドロ血液”だとすると、なおさら高い圧力をかけないと流れなくなり、血管壁にはコレステロールがこびりついて、動脈硬化が進みます。こうした高血圧と高脂血症の悪循環が問題なのです」
動脈硬化が進むとどうなりますか
 「血管は高い圧力に耐えきれなくなり、詰まったり、破れたりし、重要な臓器に深刻な障害をもたらします。例えば、心臓の冠動脈だと、狭心症、心筋梗塞、心不全になります。細い動脈の多い脳に起こると脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血になります。心臓疾患が多い欧米人に比べると、日本人は脳に障害が出やすいので、特に注意が必要です。また、腎臓の細い血管でも、腎硬化症、腎不全などが起きます」
高血圧で特に注意しなければならない年齢層は?
 「高齢者です。65歳以上の約60%は高血圧。加齢とともに血管が老化し、柔軟性がなくなって硬くなると、収縮期血圧は上がり、拡張期が下がるので、収縮期だけが高くなる“収縮期型高血圧”が多くなります。また、血圧調節機能が衰えるので、血圧が変動しやすく、日常生活のちょっとしたことで、30―40 mmHg も上がることがあります。そのため、『老齢者高血圧治療ガイドライン』では、投薬による降圧目標値を定めています。60歳代は収縮期血圧が140以下、70歳代が150以下、80歳代は160以下。拡張期はどの世代も55以上90未満です。薬物治療は重要ですが、そうなる前にまずは、減塩、カリウムの摂取、適正体重の維持など、生活習慣の改善で血圧をコントロールし、高血圧を予防してください」

2003年09月 公開

※記事内容、肩書、所属等は公開当時のものです。ご留意ください。

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