一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病
おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座

39.肺がん 禁煙と果物の勧め

 日本人のがん死亡率第1位は肺がんで、1年間に男性約4万人、女性約1万5000人が亡くなっています。生活習慣との関係について、東北大学医学部の坪野吉孝助教授に聞きました。
肺がんは男性に多いようですが、どうしてですか
 「最も関係のはっきりしている危険因子は喫煙です。男性の喫煙率が約50%、女性は約12%なので、この差が死亡人数に顕著に表れているのでしょう。男性の肺がんの7〜8割は喫煙が原因とも言われていますし、喫煙者では肺がん発生率が4〜5倍も高いのも事実です。しかも、喫煙開始年齢が早いほど肺がんになりやすいのです。さらに悪いことに、自分では吸わなくても煙を浴びている、受動喫煙者にも悪影響を及ぼし、喫煙者との同居は、約25%もリスクが高くなると考えられています。自分のためにも周りのためにも、肺がん予防にはたばこをやめることです」
食べ物では予防できないのでしょうか
 「1997(平成9)年の世界がん研究基金とアメリカがん研究の報告書『食物栄養とがんの予防』では、『野菜、果物は確実にリスクを下げる』といわれ、中でも食事からのカロチン類がよいとされていました。が、昨年の世界保健機関(WHO)報告書では、野菜、果物は胃、大腸がんなどのリスクを恐らく確実に下げるとされていたものの、肺がんについての記載はありませんでした。たばこが悪いというのは昔も今も明らかですが、野菜や果物については、研究結果が変わりつつあるようです」
さらに、最新の研究で分かってきたことがあるそうですね
 「昨年12月と1月10日に欧米から報告されたばかりの、いずれも40万人を越える大規模な2つの研究です。それによると、果物を多く食べている人では2〜4割ほど肺がん発生率が下がるが、野菜はあまり関係ないという結果でした。以前は緑黄色野菜がよいといわれていましたが、今では果物の効用が注目されていますね」
日本人は喫煙率が高いのに、肺がん死亡率が欧米の6割と低いようですが、食生活が関係していますか
 「魚がその要因の一つに挙げられ、週に3回以上食べると発生率が下がるという調査もありますが、まだ仮説の段階ではっきりしたことはわかっていません。やはり、肺がんの予防には禁煙が第一ということです」

2004年01月 公開

※記事内容、肩書、所属等は公開当時のものです。ご留意ください。

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