一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病
おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座

37.野菜と果物、何をどれだけ食べれはよい?

 がん予防には、野菜と果物が効果的、と前回紹介しましたが、何をどれだけ食べたらよいのでしょうか。東北大学医学部の坪野吉孝助教授に聞きました。
どんな野菜や果物にがん予防の効果があるのですか
 「種類を特定して、この野菜がよいとか悪いということではなく、総合的に野菜と果物がよいということです。健康情報などで、ブロッコリーのスルフォラファンという成分が、がんを予防するなどといわれていますが、それはまだ基礎研究の段階で、人での臨床試験で効果が確かめられていないのです。さらに、特定の成分ばかりをとり過ぎると、予防どころか有害になる可能性も否定できません。また、がん予防と無縁と思われていた食べ物に、実はとても有効な未知の成分があるかもしれません。ですから今の時点では、さまざまな種類を取り混ぜて食べておく方がよいでしょう」
量はどうですか
 「1997(平成9)年に世界がん研究基金とアメリカがん研究機関が提言した『がん予防のための14か条』では、野菜と果物を毎日400〜800g食べるように勧めています。毎日この量を食べられればよいのですが、そこまで食べなくてもよいのでは、という研究もあります。私たちと厚生労働省による、日本人約4万人の胃がん研究ですが、野菜や果物を『週に1日未満』しか食べない人たちに比べ、『週1〜2日』の人たちでは、発生率が約20〜30%低くなりました。しかもこの結果は、食べる回数が『週3〜4日』『毎日』に増えても同じでした。ほかのがんについては分かりませんが、胃がんでは、多く食べたからといってその分リスクが下がるわけではないようです」
20〜30%のリスク低下とは、どう理解すればよいのですか
 「健康情報などで言われる『がんが消滅』『有効率96.8%』などを期待する人には、がっかりする数字かも知れませんが、野菜や果物といった日常の食べ物でがん予防できるのなら、とても意味のあることだと思います。しかも、この研究の『週に1日未満しか食べていない』という人は対象者のわずか8%。つまり、豊かな食生活の日本では、ほとんどの人が今食べている量でがんを予防できる可能性があると考えられます。もし、野菜や果物をあまり食べていないという人がいたら、週に1〜2日でも食べるように心掛けてください」

2003年12月 公開

※記事内容、肩書、所属等は公開当時のものです。ご留意ください。

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