一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病
おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座

36.健康情報の信頼性

 「○○はがんに効く」「××でがんを予防」などとよく耳にしますが、本当なのでしょうか。食べ物とがん予防の信頼性について、東北大学医学部の坪野吉孝助教授に聞きました。
がん予防に関してさまざまな情報が出回っていますが、実際はどの程度
 までわかっているのですか
 「まず言っておきますが、世の中にあふれている健康情報の多くは、まだ確実にがんを予防できるものではありません。というのも、ほとんどが試験管内での細胞実験や動物実験など初期段階の研究です。人を対象にしたものもありますが、効果を確定できるほど十分な根拠がそろっていないのです。実際に、いろいろな病気と生活習慣の関係を明らかにするには、何千、何万人もの大規模な集団を対象にした調査が必要です。これを“疫学”といい、人での効果を判断できるので、とても重要視されています。がん予防についても研究が期待されます」
どのような疫学研究がありますか
 「『食物栄養とがんの予防』の報告書があります。これは、1997(平成9)年に世界がん研究基金とアメリカがん研究機関が、がんと生活習慣、特に食生活との関係についての4000本以上の疫学論文をまとめたもので、世界中のがん予防研究者から信頼されています。ここでは、食べ物や栄養成分、生活習慣などが、がんを予防する、もしくはリスクを増やす・・・という結果を、『確実』『恐らく確実』『ほぼ確実』『可能性がある』『根拠なし』の5段階にランク付けしてあります」
この評価はどう理解すればよいのですか
 「『確実』と『恐らく確実』のものは、十分な科学的根拠があるので、生活に取り入れる価値があります。しかし、それ以外のものはまだ研究途中なので、興味深い話題として受け止める程度でよいでしょう。残念ながら氾濫している健康情報は、ほとんどがこのレベルなので、惑わされてそればかり食べる必要はありません」
『確実』、『恐らく確実』にがんを予防できる食べ物はありますか
 「今のところ、野菜と果物しかありません。まず野菜は、口腔がん、咽頭、食道、肺、胃、膵臓、大腸、乳房、膀胱のがんを予防します。果物も、大腸以外のがんについて、野菜と同様に予防できます。次回は、野菜と果物をどれだけ食べたらよいのかをお話します」

2003年12月 公開

※記事内容、肩書、所属等は公開当時のものです。ご留意ください。

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