2006年12月07日
脳血管疾患の総患者数は136万5,000人でほぼ同数。平均在院日数は3〜4カ月に及ぶ 厚生労働省「平成17年 患者調査の概況」より
カテゴリー: 脳出血
厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の平成17年調査によると、脳血管疾患(脳出血や脳梗塞など)の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は、136万5,000人(男性66万6,000人、女性69万9,000人)で、3年前の調査(137万4,000人)とほぼ同数でした。高血圧や糖尿病、がんなど、他の生活習慣病はそれぞれ10パーセン前後増えているなか、脳血管性疾患については数値上、患者数の増加が抑えられたことがわかります。また、脳血管疾患で入院した患者さんの平均在院日数(入院期間)は101.7日です。すべての病気の在院日数の平均が37.5日ですから、脳血管疾患による入院はたいへん長くなりやすいことがわかります。在院日数を性別にみた場合に、男性の81.4日に対して女性は123.8日と、1カ月以上も長いことも示されています。
なお、総患者数とは別に、推計患者数(この調査を行った日に全国の医療機関で治療を受けたと推測される患者数)については、脳血管疾患を‘脳梗塞’と‘その他の脳血管疾患’に分けて患者数を示しいます。それによると、脳梗塞は入院が16万1,500人、外来が9万5,200人、‘その他の脳血管疾患’(脳出血はこれに含まれます)は入院が7万2,200人、外来2万7,700人でした。脳血管疾患は入院治療を受けている患者さんの比率が高いことや、脳梗塞と脳出血を比べると脳梗塞のほうが多いことがわかります。