2015年02月10日
今"注目"の「睡眠保健指導」 企画・実施に役立つマニュアルが登場
キーワード: ストレス関連疾患/適応障害
睡眠の保健指導に必要な知識と方法を集約した解説書「睡眠保健指導マニュアル」が発売されました。その内容の一部をご紹介します。
「睡眠」の保健指導に注目
睡眠は一般に、食事・運動と並ぶ健康の3要素といわれます。健康日本21(第二次)でも、目標として「睡眠による休養を十分とれていない者の割合の減少」を掲げています。しかし、平成25年の国民生活基礎調査によれば、国民のおよそ5人に1人は、十分な睡眠をとれていません。
睡眠不足や睡眠の質の低下は、生活習慣病やうつ病など、さまざまな問題を引き起こすことも分かっています。このような重要性から、健診時の問診項目として睡眠に関するものが入っていることが多々あります。しかし、その後の「睡眠保健指導」が十分なされているとは言い難いのが現状ではないでしょうか。
本マニュアルは、睡眠の基礎知識から保健指導の進め方まで、睡眠の保健指導を実施するために必要なことが網羅されています。
職場でのメンタルヘルス対策に取り組みたい方、「健康づくりのための睡眠指針2014」(厚生労働省)の策定を機に睡眠を保健指導に取り入れようと考えている方、睡眠不足や不眠について相談される立場の方などに、役に立つ一冊です。
目次―――
I.睡眠の基礎知識1.睡眠の重要性
2.睡眠のメカニズム
3.睡眠障害とその要因 II.保健指導の進め方
1.睡眠保健指導システムについて
2.質問項目
3.保健指導の流れ及び環境の設定と導入・実施・終了まで III.睡眠障害の要因別保健指導
1.うつ病などに関する睡眠障害の保健指導
2.生活スケジュール、生活習慣病等による睡眠障害の保健指導
3.不眠時の対処法・実行している不眠対策が適切でない場合
4.その他の原因による睡眠障害の保健指導 IV.セルフチェックのための説明
睡眠保健指導のQ&A 「睡眠保健指導マニュアル」
監修:巽あさみ(浜松医科大学医学部看護学科教授)
発行:一般社団法人日本家族計画協会
[mhlab]