2006年02月24日
心疾患では冬季に亡くなりやすいという季節変動が顕著 厚生労働省「心疾患-脳血管疾患死亡統計の概況」より
カテゴリー: 心筋梗塞
厚生労働省ではこのほど、毎年行っている「人口動態統計」を基に循環器系の疾患による死亡統計を取りまとめた特殊報告を公表しました。心疾患による粗死亡率(人口10万対の死亡者数)の推移をみると、平成5年をピークに翌6年から8年にかけていったん減少しましたが、近年再び増加が続いています。
月別の死亡者数を比較すると、心疾患による死亡は冬季に多く、春から徐々に減り、夏は少なく、9月から冬にかけて増加することがわかります。このような季節変動は肺炎や心疾患にもみられますが、心疾患でより顕著な傾向です。
このほか、心疾患や脳血管疾患による粗死亡率は、高血圧の外来受療率が高い都道府県ほど高いという傾向も報告されています。