2020年05月26日
習慣的に喫煙している者の割合、健診未受診者の割合、歯の本数が20歯未満と回答した者の割合など生活習慣等に関する状況が所得別に有意な差
カテゴリー: 国民健康・栄養調査(厚生労働省) 孤立・孤独
厚生労働省の平成30年(2018)「国民健康・栄養調査」によると生活習慣等に関する状況が所得別に有意な差が見られました。
世帯の所得別(200 万円未満、200 万円以上 400 万円未満、400 万円以上 600 万円未 満、600 万円以上)に世帯員の生活習慣等(食生活、運動、喫煙、飲酒、睡眠、健診、体型、歯の本数)の状況を比較した結果は、以下のとおり。
- 食塩摂取量は、世帯の所得が 600 万円以上の世帯員に比較して、男性では 200 万円未 満の世帯員で有意に少ない。また、野菜摂取量は、世帯の所得が 600 万円以上の世帯 員に比較して、男性では 200 万円未満及び 200 万円以上 400 万円未満の世帯員で有 意に少ない。さらに、果物摂取量が 100g 未満の者の割合は、世帯の所得が 600 万円以 上の世帯員に比較して、女性では 200 万円未満の世帯員で有意に高い。
- 歩数の平均値は、世帯の所得が 600 万円以上の世帯員に比較して、男性では 200 万円 未満の世帯員で有意に少なく、女性では 200 万円未満、200 万円以上 400 万円未満及 び 400 万円以上 600 万円未満の世帯員で有意に少ない。
- 現在習慣的に喫煙している者の割合は、世帯の所得が 600 万円以上の世帯員に比較し て、男性では 200 万円未満及び 200 万円以上 400 万円未満の世帯員で有意に高く、女 性では 200 万円未満の世帯員で有意に高い。
- 生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合は、世帯の所得が 600 万円以 上の世帯員に比較して、男性では 200 万円未満及び 400 万円以上 600 万円未満の世 帯員で有意に低い。
- 睡眠による休養が十分にとれていない者の割合は、世帯の所得が 600 万円以上の世帯 員に比較して、女性では 200 万円未満の世帯員で有意に高い。
- 健診の未受診者の割合は、世帯の所得が 600 万円以上の世帯員に比較して、男女とも に 200 万円未満、200 万円以上 400 万円未満及び 400 万円以上 600 万円未満の世帯 員で有意に高い。
- やせの者の割合は、世帯の所得が 600 万円以上の世帯員に比較して、男性では 200 万 円以上 400 万円未満の世帯員で有意に高い。
- 歯の本数が 20 歯未満と回答した者の割合は、世帯の所得が 600 万円以上の世帯員に 比較して、男性では 200 万円未満、200 万円以上 400 万円未満及び 400 万円以上 600 万円未満の世帯員で有意に高く、女性では 200 万円未満及び 200 万円以上 400 万円未 満の世帯員で有意に高い。
●情報ソース:平成30年(2018)「国民健康・栄養調査」の結果