2019年10月26日
透析患者数は33万4,505人 日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2017年末)」より
カテゴリー: CKD(慢性腎臓病) 患者数 わが国の慢性透析療法の現況(日本透析医学会)
日本透析医学会が実施している統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」によると、2017年末現在、国内の透析人口は、33万4,505人で、前年(2016年)より4,896人増加しました。
このうち、原因疾患は糖尿病腎症が12万5,247人(男性89,148人、女性36,099)と最も多く、透析患者全体の39.0%を占めています。その次に慢性糸球体腎炎が8万9,472人(全体の27.8%)、腎硬化症が3万3,161人(全体の10.3%)となりました。
2017年の透析導入数は4万0,959人で、前年より1,615人増加となりました。
この1年で新たに透析を始めた患者さんの原疾患は、糖尿病腎症が1万6,492人と最も多く、全体の42.5%に上ります。次いで慢性糸球体腎炎が6,327人(16.3%)、腎硬化症が5,689(14.7%)と続きます。
導入時の平均年齢は69.68歳(男性68.90歳、女性71.41歳)で、最も割合の高い年齢層は男性が75〜79歳、女性は80〜84歳という結果でした。
なお、透析を行っている患者さんのうち、死亡したのは3万2,352人で、死亡原因は、心不全(24.0%)、感染症(21.1%)、悪性腫瘍(9.0%)、脳血管障害(6.0%)、その他(10.4%)で、心不全、脳血管障害、心筋梗塞を合わせた心血管死は全体の33.8%でした。