2012年07月26日
国保1人当たり医療費、3%増の29万円 国保中央会集計
国民健康保険の1人当たり医療費は、2011年度は29万4779円で、前年度から3.4%増えたことが、国民健康保険中央会の集計で分かった。医療費の総額は、国保医療費が11兆4214億円(市町村国保10兆8618億円、国保組合5595億円)で、前年度から2.3%増えた。
一方、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度の1人当たり医療費は90万8543円で、1.6%増えた。総額は13兆1884億円で、4.7%増えた。
被保険者数は、市町村国保が前年度比0.7%減の3558万人、国保組合が5.3%減の317万人。一方、後期高齢者は3.0%増の1452万人だった。
市町村国保のの1人当たり医療費は30万5276円(前年度比3.3%増)、国保組合は17万6781円(1.9%増)だった。
1人当たり医療費を都道府県別に見ると、市町村国保、後期高齢者ともに全都道府県で前年度から増加した。市町村国保では、最高は山口の37万5521円、最低は沖縄の25万9130円で、最高の山口と、最低の沖縄の差は1.45倍だった。山口についで高かったのは、香川(37万1002円)、島根(37万979円)。沖縄に次いで低かったのは、茨城(26万4115円)、千葉(27万2028円)などの順。
一方、後期高齢者では、最高は福岡の115万8395円、最低は新潟の73万9314円で、両県の間には1.57倍の開きがあった。福岡に次いで高かったのは、高知(109万4039円)、北海道(107万9813円)。新潟に次いで低かったのは、岩手(74万1312円)、静岡(77万3786円)だった。
●情報ソース:医療費速報(国民健康保険中央会)