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分煙は着実に進行中。ただし、喫煙が気管支炎などに影響を及ぼすことの認知度は向上せず 厚生労働省「健康日本21 中間報告」より

カテゴリー: COPD(慢性閉塞性肺疾患)

 厚生労働省はこのほど、21世紀における国民健康づくり運動「健康日本21」の中間報告をまとめました。健康日本21は平成12年度に、同22年度までの10年計画スタートしましたが、その中間点における各目標値の達成度や今後の課題などを示したものです。その中から、喫煙に関係している項目を紹介します。

 まず、分煙を徹底している割合についてですが、都道府県や政令都市、保健所においては、すでに100パーセント達成されたことが報告されています。しかし、市町村では89.7パーセント、職場ではまだ55.9パーセントの達成率にとどまっています。なお、目標はこれらすべての場所で平成22年度までに100パーセント分煙を徹底することです。

 禁煙プログラムが提供されている市町村は、ベースライン値(健康日本21がスタートした時点でのプログラム提供率)の32.9パーセントから39.7パーセントに、わずかに増加したにすぎません。この項目の目標値も100パーセントです。
 また、喫煙により気管支炎の危険が高くなることを「知っている」と答えた人は、ベースライン値が65.5パーセント、中間報告でも65.6パーセントと、改善がみられていません。

 なお、健康日本21のスタート時点においては諸般の事情で見送られた、喫煙者率低下の数値目標化が、中間報告を機に図られました。現状の喫煙者は男性43.3パーセント、女性12.0パーセントですが、それぞれ30パーセント以下と10パーセント以下にする第1案、35パーセント以下と10パーセント以下にする第2案、25パーセント以下と5パーセント以下にする第3案という、三つの案が示されています。

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