2006年10月17日
一次予防のため、減量、減塩に加え、カリウム摂取量増加の提言 厚生労働省「健康日本21 中間報告」より
カテゴリー: 高血圧
厚生労働省はこのほど、21世紀における国民健康づくり運動「健康日本21」の中間報告をまとめました。健康日本21は平成12年度に、同22年度までの10年計画スタートしましたが、その中間点における各目標値の達成度や今後の課題などを示したものです。その中から、高血圧関連の項目を紹介します。食塩摂取量は、ベースライン値(健康日本21がスタートした時点での1日あたりの食塩摂取量の平均)の13.5gから11.2gに低下していて、国民的な規模での減塩の流れが定着しつつあることがわかります。ただし、目標値は「10g未満」なので、もう一歩、対策を充実させる必要がありそうです。
血圧を下げる作用が認められるカリウムの摂取量については、ベースライン値が1日2.5g、今回発表された中間実績値は2.4gでほとんど変化なく、目標値の3.5gとの開きが認められます。そのため中間報告では、「食塩摂取量の減少と同時にカリウム摂取量の増加が図られるように、食事バランスガイドの普及などによる野菜や果物の摂取の増加を促すとともに、栄養成分表示を行うことが重要」だと述べています。
また、最大血圧の平均値は、べーライン値の男性132.7mmHg、女性126.2mmHgから、それぞれ131.5mmHg、125.0mmHgと、ごくわずかに低下しています。