日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
生活習慣病の調査・統計
歯周病の調査・統計

歯の健康については、いずれの目標も達成可能の見込み 厚生労働省「健康日本21 中間報告」より

カテゴリー: 歯周病

 厚生労働省はこのほど、21世紀における国民健康づくり運動「健康日本21」の中間報告をまとめました。健康日本21は平成12年度に、同22年度までの10年計画スタートしましたが、その中間点における各目標値の達成度や今後の課題などを示したものです。その中から、歯周病関連の項目を紹介します。

 まず、進行した歯周炎がある人の割合は、ベースライン値(健康日本21がスタートした時点の数値)が、40歳の人で32.0パーセント、50歳の人で46.9パーセントでしたが、今回報告された中間実績値では26.6パーセント、42.2パーセントと、いずれも改善しています。この項目の目標値は、それぞれ22パーセント以下、33パーセント以下です。

 同様に、歯間ブラシなどの歯間部清掃器具を使っている人の割合は、ベースライン値が、40歳で19.3パーセント、50歳の人で17.8パーセント、中間実績値が39.0パーセント、40.8パーセントで、目標値の50パーセント以上に近付き、歯間清掃が社会的に定着しつつあることがうかがえます。

 また、80歳で自分の歯が20本以上ある人の割合は25.0パーセント、60歳で24本以上ある人は60.2パーセント、定期的に歯石除去や歯面清掃を受ける人の割合は43.2パーセントという中間実績値が示され、これらはいずれもすでに目標値をクリアしています。

 健康日本21に盛り込まれた他の病気に関する目標値は、達成が難しいと思われるものも少なくないですが、歯の健康に関しては、総じて良好な成果をあげているようです。

 ただし、喫煙が歯周病の発病や進行に影響を及ぼすことを、知識として知っている人の割合は、ベースライン値の27.3パーセントから中間実績値は35.9パーセントと増えてはいますが、目標値の100パーセントには遠く及ばず、今後の対策が必要と考えられます。

関連する調査・統計

疾患で見る ▶ 歯周病

2023年07月21日
8020達成者が2人に1人、その一方で歯周病の人も2人に1人 ~厚労省「歯科疾患実態調査」~
2023年07月12日
日本人の自覚症状のトップは男女とも腰痛。高血圧、糖尿病、脂質異常症での通院が上昇! ~国民の健康、介護、貯蓄に関する「令和4年国民生活基礎調査」(厚労省)~
2023年01月05日
最新の患者調査(厚生労働省)より、国民の健康状態について分析
2020年12月10日
通院者数の上位は、男性は高血圧症、糖尿病、歯の病気。女性は高血圧症、脂質異常症、目の病気 令和1年(2019)「国民生活基礎調査」より
2019年11月27日
歯科診療の年間医療費は2兆9,003億円 平成29年(2017)「国民医療費の概況」より
市民公開講演会参加者募集中!
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート