2006年10月17日
多量飲酒者の割合や、「節度のある飲酒」の知識を持つ人の割合は、ほとんど変化せず 厚生労働省「健康日本21 中間報告」より
カテゴリー: アルコール性肝炎
厚生労働省はこのほど、21世紀における国民健康づくり運動「健康日本21」の中間報告をまとめました。健康日本21は平成12年度に、同22年度までの10年計画スタートしましたが、その中間点における各目標値の達成度や今後の課題などを示したものです。アルコール摂取関連の項目をみると、まず、多量に飲酒する人の割合が、ベースライン値(健康日本21がスタートした時点での数値)は男性4.1パーセント、女性0.3パーセントだったのが、今回報告された中間実績値では、それぞれ5.4パーセント、0.7パーセントで、かえって増加していました。これについて報告書では、「ベースライン値と中間実績値の数値の根拠となった調査が異なるため、単純に比較することできないが、ほぼ変化が認められない」としています。なお、この項目の目標値は、男性、女性それぞれ3.2パーセント以下、0.2パーセント以下です。
また、「節度ある適度な飲酒」の知識を「知っている」と答えた人の割合は、ベースラインが男性50.3パーセント、女性47.3パーセント、中間実績値が男性48.6パーセント。女性49.7パーセントで、こちれらもほとんど変化していませんでした。この項目の目標値は男性・女性ともに100パーセントです。