2006年01月10日
高血圧との関連が深い腎硬化症。透析導入原因として絶対数は少ないものの、毎年増加が続く 日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2004年12月31日現在)」より
カテゴリー: 高血圧
日本透析医学会が毎年実施している統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」によると、2004年12月31日現在の国内の透析人口は、24万8,166人で、前年末より1万456人(4.4%)増加しました。この1年間で新たに透析を始めた患者さんの原疾患をみると、糖尿病腎症が最も多く1万3,920人で、全体の 41.3%を占めています。第2位は慢性糸球体腎炎で9,466人(28.1%)です。近年では毎年、糖尿病腎症が増加、慢性糸球体腎炎が減少という傾向が定着しました。第3位は不明で3,123人(9.3%)、第4位は腎硬化症の2,978人(8.8%)です。
腎硬化症の進行には、高血圧の影響が少なくありません。腎硬化症により透析を開始する患者数は、絶対数としては少ないものの、毎年確実に増加してきています。