2005年01月10日
透析療法が必要になる原因の第4位は、高血圧との関連が深い腎硬化症 日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2003年12月31日現在)」より
カテゴリー: 高血圧
日本透析医学会が毎年実施している統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」によると、2003年12月31日現在の国内の透析人口は、23万7,710人で、前年末より8,172人(3.6パーセント)増加しました。この1年間で新たに透析を始めた患者さんの原疾患をみると、糖尿病腎症が最も多く1万3,632人で、全体の 41.0パーセントを占めています。第2位は慢性糸球体腎炎で9,668人(29.1パーセント)です。糖尿病腎症は年々増加していますが、慢性糸球体腎炎は減少傾向が定着してきました。第3位は不明で 2,925人(8.8パーセント)、第4位は腎硬化症の 2,824人(8.5パーセント)です。
なお、腎硬化症の進行には、高血圧の影響が少なくありません。腎硬化症により透析を開始する患者数は徐々にですが確実に増え続けています。