2000年03月31日
2010年時点での糖尿病患者数1,000 万人をめざす 厚生省「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を発表
カテゴリー: 糖尿病
厚生省は生活習慣病の一次予防にむけて、さまざまな数値目標を掲げた「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を発表しました。具体的には、おもに次のような目標を設定しています。適正体重を維持している人の増加(20〜60歳の男性に占める肥満者〈BMI※25以上〉の割合を現状の 24.3パーセントから15パーセント以下に、女性は 25.2パーセントから 20パーセント以下に)、摂取エネルギーに占める脂質の減少(現状の 27.1パーセントを 25パーセント以下に)、食塩摂取量の減少(1日13.5グラムを10グラム未満に)、野菜の摂取量の増加(1日 292グラムを 350グラム以上に)、日常生活における歩数の増加(男性 8,202歩を 9,200歩以上に、女性 7,282歩を 8,300歩以上に)、喫煙が及ぼす健康への悪影響についての十分な知識の普及(知識の普及率の現状は、肺がん 84.5パーセント、喘息 59.9パーセント、気管支炎 65.5パーセント、心臓病 40.5パーセント、脳卒中 35.1パーセント、胃潰瘍 34.1パーセント、妊娠に関連する異常 79.6パーセント、歯周病 27.3パーセントで、これをすべて100パーセントに)。
このほか、糖尿病については、糖尿病検診の受診者数を現状の 4,573万人から 6,860万人に、糖尿病検診後の事後指導を100パーセントに(現状は男性 66.7パーセント、女性 74.6パーセント)、糖尿病患者数を 2010年時点で1,000万人に(生活習慣改善がない場合は1,080万人と推計)、糖尿病有病者の治療継続を100パーセントに(現状は 45パーセント)、といった目標が掲げられています。
※BMI:Body mass index(ボティー・マス・インデックス)の略で、肥満や低体重(やせ)の判定に用いられる数値です。BMIは、体重 (kg) ÷ 身長 (m) ÷ 身長 (m) によって算出します。25 以上は肥満、18.5 未満はやせと判定されます。BMI22 が理想体重です。
●詳しくは、健康日本21のホームページへ→トップページ