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心臓病が喫煙によりかかりやすくなる病気だと認識している人は少ない 厚生省「平成10年度 喫煙と健康問題に関する実態調査」より

カテゴリー: 心筋梗塞

 厚生省発表の「平成10年度 喫煙と健康問題に関する実態調査」によると、成人の喫煙率は男性 52.8パーセント、女性13.4パーセントとなっています。男性の喫煙率は年々低下していますが、女性は 20〜30代を中心に上昇してきています。

 禁煙を希望するかどうかについては、現在喫煙している人の 26.7パーセントが‘やめたい’と考えており、37.5パーセントの人が‘減らしたい’と考えているという結果が出ています。その理由(複数回答)、‘健康に悪い’が 85.5パーセント、‘たばこ代がかかる’39.2パーセント、‘家族の健康’31.5パーセント、‘他人に迷惑’29.3パーセントなどとなっています。

 一方、禁煙に成功した人に再び吸いたいかどうかをたずねた質問では、79.2パーセントの人が‘吸いたくない’と答え、‘吸いたいが吸わない’が12.8パーセント、‘わからない’が 5.8パーセントで、‘吸いたい’はわずかに 2.3パーセントでした。禁煙に成功した人の禁煙した理由(複数回答)は、トップは現在喫煙している人と同じ‘健康に悪い’で 64.7パーセントですが、2位は‘自分の体調不良’(41.0パーセント)で、実際に健康に害が出て初めてやめた人が多いという結果が出ています。

 喫煙の健康への影響については、現在喫煙している人のうち 21.9パーセントが‘とても気になる’と答えています。しかし、以前喫煙していて現在は吸っていない人では 44.4パーセントの人が‘とても気になる’と答え、さらに習慣的に喫煙したことのない人は 51.8パーセントと半数以上の人が‘とても気になる’と答え、たばこを吸わない人ほど喫煙の害を強く意識していることがわかります。

 喫煙がからだに与える害に関する知識については、肺がんとの関連は 84.5パーセント、気管支炎は 65.5パーセント、喘息は 59.9パーセントの人が、かかりやすくなると思うと感じていて、呼吸器の病気との関連は広く知られていることがわかりました。その一方で、心臓病は 40.5パーセント、脳卒中 35.1パーセント、胃潰瘍 34.1パーセント、歯周病 27.3パーセント、などの病気は、喫煙との関連を認識している人があまり多くないようです。

●詳しくは、厚生労働省のホームページへ→トップページ記事掲載ページ

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