日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
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家内労働に携わる方の健康対策
~東京都の安全衛生講習会で当協会理事が講演~

キーワード: 生活習慣 一無・二少・三多 協会・賛助会員関連ニュース 食生活

fig019.png 企業に雇用されている方なら、毎年健診を受けられ、疾患リスクの早期発見は比較的容易です。そして、何らかのリスクが高いと判定されたら、生活習慣改善のアドバイスや指導がなされる環境があります。
 それに対して、自宅で仕事をしている方は、ご自身で自分の健康を守らなければなりませんが、健康の維持に必要な情報を入手しづらい状況にあるといえます。そのような情報格差が健康格差につながってしまう可能性も否定できません。
 こうした格差の拡大を防ぐために、各地の自治体ごとにさまざまな取り組みが行われています。今年の1月31日に都内で開催された東京都の安全衛生講習会では、当協会理事の蒲池桂子氏(女子栄養大学 栄養クリニック 教授)が「家内労働に携わる高齢者の生活習慣病のリスクとその予防法~生活リズムと食生活の観点から~」というタイトルで講演を行いました。
 その講演要旨を当協会のホームページのトピックス&オピニオンコーナーに掲載しました。講演記事にはPDFファイル版が添付されており、印字して読むこともできるようになっています。

 ▶家内労働に携わる高齢者の生活習慣病のリスクとその予防法 

メタボ予防・改善から、ロコモ・要介護予防へ

 つい最近まで、疾患予防のための公衆衛生対策と言えばメタボリックシンドロームが最も重視されていました。しかし今ではメタボに加えて、ロコモティブシンドローム(ロコモ)、介護予防なども重要な課題と位置づけられていて、食事の摂り方の考え方も変わってきました(図1)。本講演には、それらの対策のために何が必要で、食事や運動、睡眠(図2)などの注意点は何かといったポイントを整理されています。

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図1 メタボ予防・改善から、ロコモ・要介護予防へ

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図2 良い睡眠習慣は身体の健康と心の健康にも良い

 蒲池氏の最後のメッセージは、当協会健康標語「一無、二少、三多」の「多接」より「みんなでよく笑いましょう!」です。笑いには、血行や代謝を改善する効果があることが確認されています(図3)。

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図3 呼吸を深く!笑いをたくさん!


講演の主なトピックス

●メタボ予防から要介護予防へ
●血圧、血糖のコントロールの目安
●睡眠の質にも食事が関係している
●快眠のための食事の工夫
●食事の基本スタイル
●一無、二少、三多/ロコモ予防!
●多接でたくさん笑おう!

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■ 事務局・お問い合わせ先
 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 事務局
 〒105-0003 東京都港区西新橋2-8-11
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 E-mail:jpald@seikatsusyukanbyo.com
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