2021年09月16日
【健やか21】国内最大の新型コロナウイルス感染症レジストリを使って“小児コロナ患者”の実態を解明(国立成育医療研究センター)
キーワード: 女性の健康
国立成育医療研究センター感染症科の庄司健介先生(医長)が、国立国際医療研究センターの研究チームと合同で分析した、小児新型コロナウイルス感染症による入院例の疫学的・臨床的な特徴を公表しました。
本研究は、国立国際医療研究センターが運営している国内最大の新型コロナウイルス感染症のレジストリ「COVID-19 Registry Japan (COVIREGI-JP)」を利用したもので、本レジストリを使用した小児患者における分析は今回が初めてとのことです。
その結果、無症状の患者は308人(30%)、何らかの症状があった患者は730(70%)で、症状のあった患者のうち、酸素投与を必要としたのは15人、死亡例は0人と、多くは酸素投与など特別な医療行為を必要としない軽症であることがわかりましたが、入院期間の中央値は8日と、小児患者の入院が比較的長期間に及んでいる実態も明らかになりました。
なお、本研究は2020年1月から2021年2月までの間に登録された18歳未満の小児新型コロナウイルス感染症入院例1,038人が対象となっています。そのため、デルタ株がまだ日本に存在しない時期に実施されており、「小児に対するデルタ株の影響については評価できません。」とのことです。
最新トピックス・イベント(2021年 9月16日更新)
- 報告書「妊婦の新型コロナウイルスワクチン接種希望の調査―未接種者の9割がワクチン希望―」の掲載について(JACSIS研究妊産婦調査分析特別チーム)
- 地方公共団体における受験生に配慮したワクチン接種の取組事例について(文部科学省)
- 新型コロナウイルス感染症等により登校できない児童生徒等の出席等の取扱いについて(文部科学省)
- 性教育パンフレット「#つながるBOOK」の作成について(新型コロナウイルス感染症流行下の自粛の影響―予期せぬ妊娠等に関する実態調査と女性の健康に対する適切な支援提供体制構築のための研究班)
- プレスリリース「産後うつは産後1年経過しても出現する 〜長期的なスクリーニングやケアの体制構築の必要性〜」の掲載について(東北大学)
- 「新型コロナワクチン〜子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方〜」に関するQ&Aの改訂について(日本小児科学会)
- 子供の未来応援基金2020年度活動事業報告書の公開について(内閣府)
- 教えて!ドクター「喉にものが詰まった!」時の対処法のイラストの公開について(長野県佐久医師会)
- 北海道におけるケアラー実態調査(ヤングケアラー含む)の実施及び実施結果について(北海道)
- 18歳までの子どもたちへ動画「とどけ」を公開(国立成育医療研究センター)
- 令和3年度中学生を対象とした献血への理解を促すポスターのキャッチフレーズの募集について(厚生労働省)
- 「薬と健康の週間」(10/17〜10/23)の実施について(厚生労働省)
- 「医療・介護・保育分野適合紹介事業者宣言」について(厚生労働省)
- 「女性に対する暴力の現状と課題」の更新について(内閣府)
- 第15回キッズデザイン賞 シンポジウム「キッズデザイン開発ストーリー2021」(オンライン・9/29)の開催について(キッズデザイン協議会)
- 「今、求められる学校の感染症対策に関するYouTubeセミナー」の資料や動画等の公開について(日本学校保健会)
- 女性にやさしい職場づくりナビ:母性健康管理研修会の開催について(厚生労働省)
- 「コロナ×こどもアンケートその6」協力者の募集について(国立成育医療研究センター)
- プレスリリース「被災した思春期の子どもに対する心理的支援の重要性 東日本大震災後の高校生に対する心理的支援を新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下の現在に活かす」の掲載について(東北大学)
- プレスリリース「先天性心疾患の女性の出産に関する調査について 死亡や合併症が発生していないことが明らかに」の掲載について(横浜市立大学)
「健やか親子21」は、平成13年から始まった母子の健康水準を向上させるための様々な取組を、みんなで推進する国民運動計画。
平成27年度からは、現状の課題を踏まえ新たな計画(〜平成36年度)が始まりました。
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