2021年08月27日
【健やか21】コロナ流行下のこどもの食事への影響に関する全国調査の結果の公表について(国立成育医療研究センター)
国立成育医療研究センターが、、新型コロナウイルス感染症の流行が全国のこどもたちの食事に与えている影響、また影響がどのように家庭の経済背景により異なるのかを調査し、その結果を公表しました。
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応(第5版)」(日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会、日本産婦人科感染症学会/2020年9月2日発行)および「新型コロナウイルス感染症に対する出生後早期の新生児の対応について(第4版)」(日本新生児成育医学会/2020年10月19日発行)にて指針を示してきましたが、この数週間の感染拡大状況は周産期医療の逼迫状況が一段階進んでいる状況に陥っています。
感染拡大前よりも2020年12月の調査時点のほうが、食事を作る時間や心の余裕が増えたと回答した保護者も多くいた一方で、減ったと回答した保護者も多くいたとのことです。さらに、世帯人員1人あたりの平均所得が高い家庭と比べて、所得が低い家庭は、食事を作る時間・心の余裕が減った、食材や食事を選んで買う経済的余裕が少なくなったと回答した保護者の割合が、多く認められる結果となりました。
学童期のこどもたちの肥満や「やせ」がコロナ流行前と比べ大きく増加していることが、令和2年度学校保健統計調査などから報告されており、本調査でも、「間食(おやつ)の機会や量が増えた」と31%の保護者が回答しています。長引くコロナ情勢下においても、こどもたちが適切な食事を摂取し健康を守るようにできる社会としての取り組みが期待されます。
最新トピックス・イベント(2021年 8月26日更新)
- 新型コロナウイルスに感染したお子さんが「自宅療養」される際のポイントの掲載について(国立成育医療研究センター)
- 「新型コロナウイルス感染で妊娠中に自宅や宿泊療養(ホテルなど)となられた方へ 」の掲載について(日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会 )
- 孤独・孤立対策に関する新しいウェブサイトの開設(18歳以下向けを先行公開)について(内閣官房)
- 文部科学大臣(もんぶかがくだいじん)メッセージ「夏休(なつやす)み後(ご)の学校(がっこう)がはじまって、不安(ふあん)や悩(なや)みがあるみなさんへ」の掲載について(文部科学省)
- 確認依頼:新型コロナウイルス感染症に係る確実な周産期医療体制の確保について(厚生労働省)
- 自宅や宿泊療養施設(ホテル等)の新型コロナウイルス感染妊婦に関する対応について(日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会 )
- コロナ流行下のこどもの食事への影響に関する全国調査の結果の公表について(国立成育医療研究センター)
- 【こころの診療部】こころが疲れた時のリラクゼーション動画の公開について(国立成育医療研究センター)
- 新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言等を踏まえた小学校、中学校及び高等学校等における新型コロナウイルス感染症への対応に関する留意事項の掲載について(文部科学省)
- 小学校、中学校及び高等学校等における新学期に向けた新型コロナウイルス感染症対策の徹底等について(文部科学省)
- 第1回母子健康手帳等に関する意見を聴く会(8/27・オンライン)の開催について(厚生労働省)
- 栄養機能食品等の摂取状況等に関する調査事業報告書(未成年者におけるビタミンDを含む加工食品の摂取状況等)の公表について(消費者庁)
- 「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」中間報告の公表について(文部科学省)
- 第17回 子供の貧困対策に関する有識者会議の配布資料の掲載について(内閣府)
- 子ども安全メール「Vol.562 車のドアや窓に挟まれる事故に注意!」の掲載について(消費者庁)
「健やか親子21」は、平成13年から始まった母子の健康水準を向上させるための様々な取組を、みんなで推進する国民運動計画。
平成27年度からは、現状の課題を踏まえ新たな計画(〜平成36年度)が始まりました。
「健やか親子21(第2次)ホームページ」は、情報収集や情報を共有することによる交流・連携ができる有用なツールとして、様々な活動に役立つことが目的。