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【2019年国民健康・栄養調査1】男性の3人に1人が肥満 女性の5人に1人超が高コレステロール 高齢者の「低栄養傾向」も課題に

キーワード: 高血圧 二少(少食・少酒) 脂質異常症(高脂血症) 一無・二少・三多 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 骨粗鬆症/ロコモティブシンドローム/サルコペニア 「少食」食事は腹7~8分目 三多(多動・多休・多接) 「多動」身体を活発に動かす 身体活動・運動不足 食生活

 厚生労働省は2019年「国民健康・栄養調査」の結果を発表した。
 男性20歳以上の3人に1人が肥満で、高コレステロールについても、男女ともに目標を達成していないことが明らかになった。若年女性のやせや、高齢者の低栄養傾向も課題になっている。
男性の3人に1人が肥満 若年女性のやせ 高齢者の低栄養傾向も課題に
 BMI(体格指数)が25以上の肥満の割合は、男性で33.0%、女性で22.3%に上り、男性では2013年から有意に増加している。

 肥満者が多い年齢層は、男性では30代(29.4%)、40代(39.7%)、50代(39.2%)、60代(35.4%)、女性では50代(20.7%)、60代(28.1%)、70歳以上(26.4%)。

 「健康日本21」(第二次)では、20〜60歳の男性の肥満の割合を28%に抑えることを目標にしているが、現状は33.0%で目標に達していない。

肥満者(BMI 25以上)の割合(20歳以上)

出典:2019年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省、2020年)

肥満者(BMI 25以上)の割合の年次推移(20歳以上)

出典:2019年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省、2020年)

 BMI(体格指数)が18.5未満のやせの割合は、男性で3.9%、女性で11.5%。若い女性でやせが多く、20代女性のやせの割合は20.7%に上る。

 若年女性のやせについて、「骨量減少、低出生体重児出産のリスクなどとの関連がある」として、20代女性のやせの者の割合を20%に抑えることを目標としている。

やせの者(BMI 18.5未満)の割合の年次推移(20歳以上)

出典:2019年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省、2020年)

 65歳以上の高齢者の「低栄養傾向」(BMI 20以下)の割合は男性では12.4%、女性では20.7%で、男女とも85歳以上で高く、男性で17.2%、女性で27.9%に上る。

 BMIが20以下の低栄養傾向は、要介護や総死亡のリスクを高めることから、「健康日本21」(第二次)では、22%に抑えることを目標にしており、現状は16.8%で目標に達している。

低栄養傾向の者(BMI 20以下)の割合(65歳以上)

出典:2019年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省、2020年)
男性の19.7%、女性の10.8%が「糖尿病」
 2019年「国民健康・栄養調査」によると、「糖尿病が強く疑われる」人の割合は、男性 19.7%、女性 10.8%。前年度に比べ、男性で1.0ポイント増え、女性で1.5ポイント増え、2009年以降でもっとも高い数値を示した。

 この調査では、HbA1cの測定値が6.5%以上(NGSP値)、または糖尿病の治療を受けていると答えた人が、「糖尿病が強く疑われる」と判定される。

「糖尿病が強く疑われる者」の割合の年次推移(20歳以上)

出典:2019年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省、2020年)

 年齢層別にみると、男女のいずれでも、「糖尿病が強く疑われる」人の割合は年齢が上がるにつれて上昇する。男性の50代で17.8%、60代で25.3%、70歳以上で26.4%、女性の50代で5.9%、60代で10.7%、70歳以上で19.6%に上る。

「糖尿病が強く疑われる者」の割合(20歳以上)

出典:2019年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省、2020年)
成人男性の29.9%、成人女性の24.9%が高血圧
 血圧についてみると、収縮期(最高)血圧の平均値は、男性で132.0mmHg、女性で126.5mmHg。最高血圧の目標は、40〜89歳で男性134mmHg、女性 129mmHgで、女性では目標に達している。

 また、最高血圧が140mmHg以上の人の割合は、男性で29.9%、女性で24.9%。この10年間で男女ともに減少している。

 日本高血圧学会は、血圧の値が最高血圧/最低血圧のどちらか一方、あるいは両方が140/90mmHg以上になる場合を高血圧としている。

収縮期(最高)血圧が140mmHg以上の者の割合の年次推移(20歳以上)

出典:2019年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省、2020年)
女性の5人に1人超が高コレステロール
 脂質についてみると、総コレステロールが240mg/dL以上の人の割合は、男性で12.9%、女性で22.4%となっている。前年度に比べ、男性で0.7ポイント増加し、女性で1.3ポイント増加した。総コレステロール値が240mg/dL以上の人の割合を、男性で10%、女性で17%に抑えるのが目標。

総コレステロールが240mg/dL以上の者の割合の年次推移(20歳以上)

出典:2019年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省、2020年)

 non-HDLコレステロールは、総コレステロールから善玉のHDLコレステロールを引いた値で、動脈硬化を引きおこすすべてのコレステロールをあらわす。non-HDLコレステロールの平均値は、男性で141.9mg/dL、女性で145.9mg/dL。日本動脈硬化学会のガイドラインでは、170mg/dL以上であれば「高non-HDL-C血症」、150〜169mg/dLは「境界域高non-HDL-C血症」と診断される。

non-HDLコレステロール値の平均値の年次推移(20歳以上)

出典:2019年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省、2020年)

 総コレステロールやnon-HDLコレステロールが高くなると、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの循環器疾患リスクが高まる。「成人女性の2割以上が高コレステロール」という状況は望ましくない。non-HDLコレステロールを下げるのも目標のひとつで、保健指導の課題はまだ多いといえる。

 調査は2019年11月に実施。対象となったのは2019年国民生活基礎調査から層化無作為抽出した300単位区内の全世帯・世帯員。調査対象世帯数は4,465世帯で、身体状況調査の集計数は5,074人、栄養摂取状況調査は5,865人、生活習慣調査は5,709人。

【2019年国民健康・栄養調査】
[Terahata]

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