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玄米への健康食としての期待が上昇 食べやすい新タイプの玄米も登場

キーワード: 二少(少食・少酒) 脂質異常症(高脂血症) 一無・二少・三多 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 「少食」食事は腹7~8分目

 高機能玄米協会は、玄米食の消費の実態を把握し、健康長寿社会に資する健康食としての普及を図るため、玄米食に関するアンケート調査などを実施し、「玄米食白書2019」にまとめた。
米離れが進む中、玄米の人気は高まっている
 米の消費減少が進む一方で、健康志向の高まりを背景に、玄米や麦、雑穀など、白米よりも機能性を高めた米の人気が高まっている。

 これらの「健康米」は、食生活の欧米化、メタボリックシンドロームへの予防意識が高まりなどを背景に、高齢社会の進展している日本で注目されている。

 同協会は「米も"量"より"個性ある質"を求める時代となり、各産地では、新たなブランド米創出気運が高まっている」と指摘。

 農林水産省の調べによると平成28年の米の生産量は804万t。このうち3%が「玄米」と称して販売されており、玄米の市場規模は約420億円と推計されている。これに発芽玄米などのを加えると、年間に466億円・12万t程度が流通している。

 玄米の特長の認知についてのアンケート調査では、玄米や発芽玄米の認知度は高く、「健康によさそう」「栄養が豊富そう」「お通じが改善しそう」などのイメージは共有され、健康志向の強い人に食べられていることが示された。

 調査は、首都圏在住の20〜69歳の女性の500人を対象に実施したもの。
最近の玄米の特徴は十分に認知されていない
 外食で「白米より玄米を選んでみたい」と回答した人は、20〜40代で30%台、50〜60代で20%台。玄米の魅力のうち「お通じ改善」が半数弱で挙げられており、魅力度・認知度ともに高い。

 とくに20代では、玄米の魅力として、「食物繊維が豊富で、お通じの改善に効果がある」「糖の吸収が穏やかなので、体重管理(肥満防止・ダイエット)に効果がある」という点が多く挙げられた。

 一方で、「日常生活に不足しがちなビタミンやミネラルを補える」「美容に気遣う人に適している」「肥満防止。ダイエット効果」に関しては、魅力度は高いが、認知度が低いことが示された。

 「最近の炊飯器は玄米モードがあり簡単に炊ける」(19.2%)、「従来の玄米より消化が良く食感が改良された品種がある」(14.4%)など、最近の玄米の特徴は十分に認知されていない。

 年齢層が上がると「美容に気遣う人に適している」「ストレスに強い体質になることが明らかになっている」「最近の炊飯器は玄米モードが標準でついており、誰でも簡単においしく炊くことができる」といった点に魅力を感じる人が増える。

 また、とくに若年層は外食で玄米を選ぶ率が高く、同協会では「消費拡大には外食店の協力が鍵になる」と指摘している。
新しいタイプの玄米が登場
 調査では、「調理に手間がかかりそう」「高価そう」「おいしくなさそう」などマイナスイメージを挙げた人も一定数いたが、従来の玄米の弱点を補った新しいタイプの品目も登場している。

 それが宮城県産の玄米食専用品種「金のいぶき」だ。「金のいぶき」は胚芽が通常の玄米の3倍大きく、ビタミンB群やEビタミンE、GABAなどの栄養素も多く含まれる。炊飯のときに、玄米特有のわずらわしい手間がかからず、炊飯しやすいのも特徴だ。

 高機能玄米協会は、2006年宮城県古川農業試験場で誕生し、2013年に宮城県より種子販売が開始された「金のいぶき」の戦略的活用に取り組んでいる。一部コンビニエンスストアチェーンで「金のいぶきおにぎり」が発売されるなど、成果が出始めている。

 アンケートでは「金のいぶき」について、「おいしい。正直、玄米だとは分からない。玄米に抵抗ある人も難なく食べられる」といった感想が寄せられた。

 同協会は、「"体験の機会創出"と"知識の提供"の両輪で大いに市場の拡大が見込まれるのが玄米食の現状」として、「玄米についてのポジティブな情報を知らない人が多く、認知度を上げることが必須」と白書にまとめている。

一般社団法人 高機能玄米協会

玄米食白書2019(高機能玄米協会)

金のいぶき
[Terahata]

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