一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

野菜で脱メタボ 宮城県が野菜の摂取を促す「みやぎベジプラス100」

キーワード: 高血圧 二少(少食・少酒) 一無・二少・三多 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 「少食」食事は腹7~8分目

 宮城県では、20〜40歳代の県民の野菜の摂取量が、目標の1日350gに対し100g不足している。糖尿病やメタボリックシンドロームの割合も全国より高い水準にある。
 そうした現状を打破しようと、県は野菜の摂取と減塩を促すはじめてのキャンペーン「みやぎベジプラス100&塩eco」を開始した。全県で栄養士会や民間企業などと連携し、食生活の改善を呼びかけている。
野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維が含まれる
 野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれている。厚生労働省が提唱する「健康21」(第二次)では、1日に350g以上をとることが勧められている。しかし、厚労省の最近の調査によると、日本人は野菜を平均で288gしかとっていない。

 また、食物繊維は消化されずに、小腸を通って大腸まで達する食品成分。便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能が明らかになっている。

 日本人の平均食物繊維摂取量は、1950年代では1日20gを超えていたが、食生活の欧米化やライフスタイルの変化に伴い、年々低下しつつある。現在の食物繊維の平均摂取量は14gだ。
宮城県の野菜摂取量は目標を下回っている
 宮城県の調査によると、20〜40歳代の県民1人当たりの野菜摂取量は1日250〜270gで、目標値である350gを大きく下回り、全国平均に比べても少ない。また、塩分摂取量は男性 11.5g、女性 9.5gで目標値(それぞれ8g未満と7g未満)を大きく上回っている。

 そうした現状を打破しようと、県は野菜の摂取と減塩を促すはじめてのキャンペーン「みやぎベジプラス100&塩eco」を開始した。

 野菜を1日350gといわれても、実際にどれくらいの量なのか、想像ができないという人もいるかもしれない。ホウレンソウのおひたし 70g、野菜いため 140g、具だくさんのみそ汁 70g、冷やしトマト 70gをすべて合わせると、野菜350gになる。

 減塩については、ラーメンなどの麺類の汁を残すだけでも効果がある。ラーメン1杯の食塩量は約5g。ドレッシングやしょうゆなどの調味料も控えめにする。加工食品にも塩分は多く含まれるので、間食などでなるべく食べないようにする。

関連情報
「野菜! あと100g」「減塩! あと3g」
 キャンペーンでは、県民の健康への意識を高め、野菜を現状より100g多く摂取する「野菜! あと100g」、食塩の摂取量を3g減らす「減塩! あと3g」の実現を目指している。

 11月にはイベントの開催や企業とコラボしたメニュー提案。また、県内のスーパーなどで野菜そうざいにベジプラスシールを貼ったり、河北新報発行の県の食と食文化のマガジン「しゅん」へのコラム掲載や、インスタグラムを利用したキャンペーンなども展開している。

 参加企業は味の素やカゴメ、ローソンなど10社。県栄養士会、やぎ野菜ソムリエの会もサポーターとして後押しする。県内のスーパー10店舗で、野菜120g以上、食塩相当量3g以下の減塩弁当「グリルチキンと旬野菜の彩りベジBOX」を販売。ローソンは仙台市内の店舗で、野菜の総菜にロゴマークのシールを貼ってPRしている。
メタボは全国ワースト3位 糖尿病も重症化
 宮城県の糖尿病の総患者数は、2014年の患者調査によると約6万2,000人。糖尿病腎症が原因で新たに透析を始めた患者は303人で、2010年の215人から倍増し、糖尿病の重症化が進んでいる。

 また、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の該当者は9万6,482人(17.2%)で、全国ワースト2位。予備群も6万7,898人(12.1%)で、両者を合わせると割合は29.3%になり、沖縄県の32.1%、福島県の29.6%に次ぐ全国ワースト3位となっている。今後、糖尿病の発症や重症化が進むと予想されている。

 糖尿病は、初期の段階では自覚症状が乏しく、健診や医療機関の受診につながりにくい。

 宮城県保健福祉部健康推進課では、「糖尿病を放置したまま、糖尿病網膜症や腎症などの合併症の症状からあらわれてから受診し、はじめて糖尿病と診断される人も少なくありません。食生活などの生活習慣の改善や、健診を定期的に受けることの重要さについて知ることが大切です」と述べている。

みやぎベジプラス100 公式サイト(宮城県)
平成28年度「県民健康・栄養調査」(宮城県)
食材王国みやぎ
[Terahata]

関連トピック

疾患 ▶ 糖尿病

2022年01月26日
【新型コロナ】テレビばかり見ていると血栓症リスクが上昇 糖尿病の人は立ち上がって運動を
2022年01月20日
インターバルトレーニングが糖尿病の人の糖代謝を改善 速歩とゆっくり歩きを交互に 脂肪肝も解消
2022年01月20日
糖尿病は認知症リスクを高める 予備群の段階でリスクは上昇 認知症を防ぐ生活スタイルとは?
2022年01月19日
肉やソーセージを食べ過ぎると糖尿病リスクは上昇 植物性食品に置き換えるとリスクは減少
2022年01月13日
糖尿病の人は血糖値が高いと歯を失いやすい 歯の喪失をこうして防ぐ 予備群の段階からご注意

疾患 ▶ 高血圧

2021年07月12日
コロナ禍での高血圧症患者さんの過ごし方
2021年04月16日
人工知能(AI)により生活習慣病の将来リスクを予測 保健指導での意識・行動の改善に貢献 国際医療研究センターなどが共同研究
2021年04月16日
自分の身体能力を過信している高齢者は体力が低下しやすい コロナ禍でも体を動かし活発な生活を フレイル予防アプリも公開
2021年04月16日
運動をすると睡眠を改善できるのはなぜ? 日中に活発なウォーキングを1時間行うと効果的 睡眠時の脳波を調査
2021年04月16日
オフィスを活動的にすると「座り過ぎ」が減る 肥満やメタボの検査値も改善 オフィス環境づくりは大切

疾患 ▶ 肥満症/メタボリックシンドローム

2021年12月15日
「早食い」は肥満や体重増加につながる ゆっくり味わって食べるとエネルギー消費量を増やせる
2021年12月10日
肥満は糖尿病の人にとって大敵 体重をコントロールして糖尿病を改善 成功するためのコツは?
2021年11月10日
新型コロナウイルス感染拡大の陰で起きている体調変化や生活習慣に関する最新調査
2021年10月19日
【新型コロナ】糖尿病と肥満の人はなぜ重症化しやすい? 感染と重症化を防ぐためにこれが必要
2021年10月01日
肥満の人は日常生活動作(ADL)が低下しやすい 健康寿命も短縮 若い頃から健康な生活で対策を

一無・二少・三多 ▶ 二少(少食・少酒)

2021年04月16日
自分の身体能力を過信している高齢者は体力が低下しやすい コロナ禍でも体を動かし活発な生活を フレイル予防アプリも公開
2021年04月16日
高齢者の「フレイル」は家電の利用状況を調べれば分かる 電気使用を見える化する「スマートメーター」で高齢者の健康をチェック
2021年04月16日
腎臓病を予防・改善するための「8つの法則」 世界の成人の10人に1人が腎臓病 世界腎臓デー
2021年04月16日
中学生でも肥満だと代謝異常リスクが3倍に上昇 女子中学生では軽度の過体重でも高血圧のリスクが
2021年04月16日
世界肥満デー 世界の20億人が肥満か過体重 2025年までに世界の成人の5人に1人が肥満に

一無・二少・三多 ▶ 「少食」食事は腹7~8分目

2021年04月16日
自分の身体能力を過信している高齢者は体力が低下しやすい コロナ禍でも体を動かし活発な生活を フレイル予防アプリも公開
2021年04月16日
高齢者の「フレイル」は家電の利用状況を調べれば分かる 電気使用を見える化する「スマートメーター」で高齢者の健康をチェック
2021年04月16日
腎臓病を予防・改善するための「8つの法則」 世界の成人の10人に1人が腎臓病 世界腎臓デー
2021年04月16日
中学生でも肥満だと代謝異常リスクが3倍に上昇 女子中学生では軽度の過体重でも高血圧のリスクが
2021年04月16日
世界肥満デー 世界の20億人が肥満か過体重 2025年までに世界の成人の5人に1人が肥満に

 ▶ 一無・二少・三多

2022年02月01日
こころの密を育てる―ネガティブになりがちな今だから「多くの人・こと・ものとつながる」
毎年2月は『全国生活習慣病予防月間』―Web講演会公開中!
2022年01月23日
1月23日は『一無、二少、三多の日』!
「一無、二少、三多」ピクトグラム公募結果と全国生活習慣病予防月間2022のご案内
2021年11月17日
全国生活習慣病予防月間2022実施概要決定! 
テーマは多接:多くの人・こと・ものとつながる!
2021年10月13日
昨年より生活満足度は低下、コロナ前後での比較検討も「満足度・生活の質に関する調査報告書2021」より
2021年10月04日
最優秀賞 25万円! 健康スローガン「一無、二少、三多」のピクトグラム公募
予防月間2022
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート