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「ロコモ度テスト」でロコモを判定 運動器の低下に若いうちから対策

キーワード: 三多(多動・多休・多接)

 日本整形外科学会は、ロコモの判定法を発表した。年齢・性別にかかわらず、台に座った状態からの立ち上がりや歩幅などによって、ロコモの進行状況を判断する。
「ロコモ度テスト」を活用しロコモ度を判定
 骨・関節・筋肉・神経などの運動器の障害のために移動機能の低下をきたしている状態が「ロコモティブシンドローム」(ロコモ、運動器症候群)。予備群を含めると国内で4,700万人にロコモの危険性があるとされている。

 日本整形外科学会は2007年に、超高齢社会の未来を見据え、ロコモという概念を提唱した。ロコモティブシンドロームが進行すると、将来に介護が必要になるリスクが高くなるが、筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板などに適正な運動負荷をかけて運動を続ければ予防が可能だ。

 日本整形外科学会は、ロコモティブシンドロームの段階を判定するために、疾患や病態の予防、治療、予後などについて判定を行う際の判断値を新たに策定した。

 「ロコモ度テスト」は、(1)下肢筋力、(2)歩幅、(3)身体状態・生活状況の3項目の計測結果から、それぞれの臨床判断値を用いて、ロコモの進行状況を「ロコモ度1」「ロコモ度2」と判定する。「ロコモ度1」は、移動機能低下がはじまっている段階、「ロコモ度2」は、生活は自立しているが移動機能の低下が進行している段階だ。

 段階に応じて、運動や食事の指導、整形外科専門医の受診の必要性などが分かる。「ロコモ度テスト」を活用することで、誰でも自身でロコモ度を判定できるという。

下肢筋力、歩幅、身体状態の3項目で判定
 「ロコモ度テスト」は、片方の脚で40cmの高さから立てるかをみる「立ち上がりテスト」、大股で歩いた2歩分の幅をみる「2ステップテスト」、日常動作の困難度など25項目を点数化する「ロコモ25」の3項目で判定する。

 「ロコモ度1」は、専門医などが移動機能低下がはじまっていると判断する段階。判定された人は筋力やバランス力が落ちはじめてきているので、ロコトレ(ロコモーショントレーニング)をはじめとする運動を習慣づける必要がある。

 「立ち上がりテスト」はどちらか一側の脚で40cmの高さから立つことができない、「2ステップテスト」の値は1.3未満、「ロコモ25」の得点は7点以上、の状態だ。年齢に関わらず、これら3項目のうち、ひとつでも該当する場合、「ロコモ度1」と判定する。

 「ロコモ度2」は、専門医などが移動機能の低下が進行していると判断する段階だ。「立ち上がりテスト」は両脚で20cmの高さから立つことができない、「2ステップテスト」の値は1.1未満、「ロコモ25」の得点は16点以上、の状態だ。

 「ロコモ度2」と判定された人は、仮に現在は生活に支障を感じていなくても、将来に障害が出てくる可能性が高い。特に痛みを伴う場合は、何らかの運動器疾患が発症している可能性もあるので、整形外科専門医の受診が勧められる。

 「ロコモ度テストで、全国各地で幅広い年代の方を対象に移動機能の測定を実施してきた。2025年には団塊世代が75歳を超え、国民の5人に1人が後期高齢者になる。運動器を長持ちさせるためのロコモ対策は喫緊の課題となっている。ロコモは高齢になって突然になるものではないので、若いうちから予防を心がけて欲しい」と、日本整形外科学会の岩本幸英理事長は述べている。

日本整形外科学会
ロコモ チャレンジ!(日本整形外科学会)

[Terahata]

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