一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

肥満の増加に歯止め 女性の8人に1人がやせ 国民健康・栄養調査

キーワード: 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 「少食」食事は腹7~8分目 「多動」身体を活発に動かす 身体活動・運動不足 食生活

 厚生労働省は「2013年国民健康・栄養調査」の結果を発表した。肥満の増加に歯止めがかかった一方で、女性の「やせ」志向が続いている。栄養バランスの良い食事をしている人は3人に1人で、運動習慣のある人も約3割という結果になり、生活習慣改善の必要性が引き続き示されている。

 厚生労働省は「2013年国民健康・栄養調査」の結果を発表した。調査は昨年11月、無作為抽出した5,204世帯を対象に実施し、3,493世帯(67.1%)から有効回答を得た。
男性のBMIが25以上の「肥満」は28.6% 女性の8人に1人が「やせ」
 男性では、BMI(体格指数)が18.5以上25未満の「ふつう」の割合が66.7%、BMIが25以上の「肥満」の割合は28.6%だった。肥満の割合は年代別では40歳代が34.9%ともっとも高かった。肥満は調査開始から増加傾向が続いていたが、ここ数年横ばいが続いており、厚労省は「肥満はまだ高水準ではあるが、増加に歯止めがかかった」とみている。

 一方、女性の「やせ」の割合は12.3%と8人に1人にあたり、1980年以降もっとも多くなった。やせは20歳代が21.5%ともっとも多く、30歳代が17.6%、40歳代が11.0%となった。70歳以上でも11.9%に上っており、女性の痩身志向は年代を超えて続いている。

 痩身志向は若い女性ではホルモンバランスの乱れ、高齢者では低栄養の原因になので、厚労省は「健康な体の維持に影響しかねない。高齢期に向けて生活習慣を改善する必要がある」と注意を呼びかけている。

 また、BMI20以下の「低栄養傾向」にある高齢者(65歳以上)の割合は16.8%で、85歳以上では29.6%と高かった。

 エネルギー摂取量とエネルギー消費量が等しいとき、体重の変化はなく、健康的な体格(BMI)が保たれる。エネルギー摂取量がエネルギー消費量を上回ると体重は増加し肥満につながり、下回るとやせにつながる。エネルギー収支バランスは、「エネルギー摂取量-エネルギー消費量」として定義され、「日本人の食事摂取基準」では、体格をエネルギーの指標として採用している。

栄養バランスの良い食事をとっている人の割合 男性 38.4%、女性 36.5%
 エネルギー摂取量の平均値は10年間で減少傾向にある。エネルギー摂取量に占める脂質の割合は、年齢が高くなるほど低くなっているが、10年前と比べて、どの年代においても魚介類の摂取量は減少傾向、肉類は増加傾向にある。1日の摂取カロリーをみると、20〜40歳代の女性は、50〜60歳代より少なく、70歳以上とほぼ同水準。

 米などの穀類、魚介類や肉類、卵、大豆製品、野菜を組み合わせた栄養バランスの優れた食事を3食取っている人もはじめて調査。3食ともにバランス良く食べている者は男性で38.4%、女性で36.5%だった。その割合は男女ともに若いほど低い傾向があり、男女とも60代、70代以上は40%を超えたが、20〜40代はいずれも20%台だった。

 1日の食塩摂取量は10年間で減少傾向にあるが、平均値は男性が11.1g、女性が9.4gで、目標の1日6gあり、「健康日本21(第2次)」の目標値である1日8gに届いていない。
運動習慣のある人 男性 33.8%、女性 27.2%
 運動習慣のある人の割合は、男性 33.8%、女性 27.2%であり、その割合は男女ともに30 歳代で男性13.1%、女性12.9%ともっとも低かった。60代、70代以上は男女とも30%を超えており、若年世代の健康意識の低さが浮き彫りになった。
 1日の歩数の平均値は、男性が7,099歩、女性が6,249歩であり、10年間で減少している。60歳以上では男性が7,000歩、女性が6,500歩を切っており、高齢者で歩数の減少健康が明らかになった。

平成25年「国民健康・栄養調査」の結果(厚生労働省 2014年12月9日)

[Terahata]

関連トピック

疾患 ▶ 糖尿病

2022年01月26日
【新型コロナ】テレビばかり見ていると血栓症リスクが上昇 糖尿病の人は立ち上がって運動を
2022年01月20日
インターバルトレーニングが糖尿病の人の糖代謝を改善 速歩とゆっくり歩きを交互に 脂肪肝も解消
2022年01月20日
糖尿病は認知症リスクを高める 予備群の段階でリスクは上昇 認知症を防ぐ生活スタイルとは?
2022年01月19日
肉やソーセージを食べ過ぎると糖尿病リスクは上昇 植物性食品に置き換えるとリスクは減少
2022年01月13日
糖尿病の人は血糖値が高いと歯を失いやすい 歯の喪失をこうして防ぐ 予備群の段階からご注意

疾患 ▶ 肥満症/メタボリックシンドローム

2021年12月15日
「早食い」は肥満や体重増加につながる ゆっくり味わって食べるとエネルギー消費量を増やせる
2021年12月10日
肥満は糖尿病の人にとって大敵 体重をコントロールして糖尿病を改善 成功するためのコツは?
2021年11月10日
新型コロナウイルス感染拡大の陰で起きている体調変化や生活習慣に関する最新調査
2021年10月19日
【新型コロナ】糖尿病と肥満の人はなぜ重症化しやすい? 感染と重症化を防ぐためにこれが必要
2021年10月01日
肥満の人は日常生活動作(ADL)が低下しやすい 健康寿命も短縮 若い頃から健康な生活で対策を

生活習慣 ▶ 身体活動・運動不足

2022年01月26日
【新型コロナ】テレビばかり見ていると血栓症リスクが上昇 糖尿病の人は立ち上がって運動を
2022年01月20日
インターバルトレーニングが糖尿病の人の糖代謝を改善 速歩とゆっくり歩きを交互に 脂肪肝も解消
2021年12月22日
ウォーキングなどの運動は糖尿病を改善する「魔法の薬」 運動を増やして、座ったままの時間は少なく
2021年11月10日
新型コロナウイルス感染拡大の陰で起きている体調変化や生活習慣に関する最新調査
2021年10月25日
世界骨粗鬆症デー 糖尿病の人は骨折に注意 40歳過ぎたら骨を強くする対策を

生活習慣 ▶ 食生活

2022年01月28日
夕食はいつ食べると良い? 夜に食べるタイミングが糖尿病リスクに影響 メラトニンと遺伝子が影響
2022年01月19日
肉やソーセージを食べ過ぎると糖尿病リスクは上昇 植物性食品に置き換えるとリスクは減少
2022年01月19日
食後血糖の急激な変動(血糖値スパイク)を抑える健康食事法 「スローカロリー食ライフ」キャンペーン実施中!
―豪華賞品とスローカロリー商品詰合わせをプレゼント。2022年2月16日まで!
2022年01月12日
【世界健康フォーラム2021・静岡 公開中!】
健康寿命はみんなで延ばせる 食生活で日本を元気に!
2021年12月21日
やせていても「少食で運動不足」だと糖尿病リスクが高い 若い女性も気をつけたい糖尿病 順天堂大

一無・二少・三多 ▶ 「少食」食事は腹7~8分目

2021年04月16日
自分の身体能力を過信している高齢者は体力が低下しやすい コロナ禍でも体を動かし活発な生活を フレイル予防アプリも公開
2021年04月16日
高齢者の「フレイル」は家電の利用状況を調べれば分かる 電気使用を見える化する「スマートメーター」で高齢者の健康をチェック
2021年04月16日
腎臓病を予防・改善するための「8つの法則」 世界の成人の10人に1人が腎臓病 世界腎臓デー
2021年04月16日
中学生でも肥満だと代謝異常リスクが3倍に上昇 女子中学生では軽度の過体重でも高血圧のリスクが
2021年04月16日
世界肥満デー 世界の20億人が肥満か過体重 2025年までに世界の成人の5人に1人が肥満に

一無・二少・三多 ▶ 「多動」身体を活発に動かす

2021年04月16日
自分の身体能力を過信している高齢者は体力が低下しやすい コロナ禍でも体を動かし活発な生活を フレイル予防アプリも公開
2021年04月16日
運動をすると睡眠を改善できるのはなぜ? 日中に活発なウォーキングを1時間行うと効果的 睡眠時の脳波を調査
2021年04月16日
高齢者の「フレイル」は家電の利用状況を調べれば分かる 電気使用を見える化する「スマートメーター」で高齢者の健康をチェック
2021年04月16日
オフィスを活動的にすると「座り過ぎ」が減る 肥満やメタボの検査値も改善 オフィス環境づくりは大切
2021年04月16日
腎臓病を予防・改善するための「8つの法則」 世界の成人の10人に1人が腎臓病 世界腎臓デー
予防月間2022
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート