一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

脳卒中は運動の習慣化で防げる 週に3日以上は汗をかくと効果的

キーワード: 二少(少食・少酒) 脳梗塞/脳出血 三多(多動・多休・多接)

 脳卒中を予防するために、運動を習慣として続けて、汗をかくことが必要という研究が発表された。「運動によって、血圧が下がり、体重が減り、糖尿病リスクも減少します。運動は4〜5つの疾患を一度に予防・改善してくれる、効果的な薬だといえます」と研究者は話している。

 南オーストラリア大学健康科学部のミッシェル マクドネル博士ら研究チームによるこの研究は、米国心臓学会(AHA)が発行する医学誌「ストローク」に発表された。
週に4日のウォーキングが脳卒中リスクを下げる
 研究チームは、45歳以上の米国人2万7,348人を対象に、平均5.7年間、6ヵ月ごとに脳卒中イベントについて追跡調査を行った。参加者の3分の1は運動回数が週に1回未満で、運動不足だった。

 運動不足の人は、中程度または強度の運動を週に4回以上行った人に比べ、脳卒中または軽度の脳卒中を発症する割合が、20%高いという結果になった。

 参加者の多くは、米国でも脳卒中の発症が特に高いことが知られる南東部の「脳卒中ベルト地帯」の住民だった。この地域では、肥満が多い、肉食が多い、野菜や果物の摂取が少ない、心臓病が多いといった共通する要因がみられる。

 「運動は内臓脂肪を燃やし、血糖値や中性脂肪値を下げ、血圧を下げる効果があります。さらに、いわゆる善玉コレステロールであるHDLコレステロールを高める働きもあります」と、南オーストラリア大学健康科学部のミッシェル マクドネル博士は述べている。

 男性では、汗をかく程度の活発な運動を週に4回行う人で、脳卒中リスクはもっとも低下していた。一方で女性でも、運動をする人で脳卒中リスクは低下したが、運動の強度と脳卒中の頻度との関連はみられなかった。

 「女性では運動と脳卒中の関連性が弱いのは、女性はウォーキングのようなあまり激しくない運動でも、脳卒中予防の効果を得られるからだと考えられます。今回の解析ではそこは焦点になりませんでした」と、マクドネル博士は説明している。

 米国心臓学会は18〜65歳の成人に、ウォーキングのような適度な運動を1日30分間以上、週に5日以上行うか、やや早めのウォーキングや水泳、自転車こぎのような中強度の運動を1回20分以上、週に3日行うことを勧めている。

 運動時間の合計が1週間で150分間以上になるようにし、週に2日は筋肉を鍛える筋力トレーニングを取り入れると効果的だという。

Breaking a sweat while exercising regularly may help reduce stroke risk(米国心臓学会 2013年7月18日)

[Terahata]

関連トピック

一無・二少・三多 ▶ 二少(少食・少酒)

2021年04月16日
自分の身体能力を過信している高齢者は体力が低下しやすい コロナ禍でも体を動かし活発な生活を フレイル予防アプリも公開
2021年04月16日
高齢者の「フレイル」は家電の利用状況を調べれば分かる 電気使用を見える化する「スマートメーター」で高齢者の健康をチェック
2021年04月16日
腎臓病を予防・改善するための「8つの法則」 世界の成人の10人に1人が腎臓病 世界腎臓デー
2021年04月16日
中学生でも肥満だと代謝異常リスクが3倍に上昇 女子中学生では軽度の過体重でも高血圧のリスクが
2021年04月16日
世界肥満デー 世界の20億人が肥満か過体重 2025年までに世界の成人の5人に1人が肥満に

一無・二少・三多 ▶ 三多(多動・多休・多接)

2021年04月16日
自分の身体能力を過信している高齢者は体力が低下しやすい コロナ禍でも体を動かし活発な生活を フレイル予防アプリも公開
2021年04月16日
運動をすると睡眠を改善できるのはなぜ? 日中に活発なウォーキングを1時間行うと効果的 睡眠時の脳波を調査
2021年04月16日
高齢者の「フレイル」は家電の利用状況を調べれば分かる 電気使用を見える化する「スマートメーター」で高齢者の健康をチェック
2021年04月16日
オフィスを活動的にすると「座り過ぎ」が減る 肥満やメタボの検査値も改善 オフィス環境づくりは大切
2021年04月16日
腎臓病を予防・改善するための「8つの法則」 世界の成人の10人に1人が腎臓病 世界腎臓デー

疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血

2021年12月20日
牛乳を毎日1杯飲むと脳卒中リスクが低下 認知症リスクも低下 牛乳に血圧を下げる効果が?
2021年09月15日
ピーナッツを食べると脳卒中リスクが低下 不飽和脂肪酸や食物繊維などが豊富 日本人7万人超を調査
2021年09月10日
コーヒーを1日に最大3杯飲むと脳卒中や心臓病のリスクが低下 糖尿病の人にもベネフィットが
2021年03月11日
健康寿命を伸ばすための10の方法 こうすれば健康に長生きできる 国立医療研究センター6機関が提言
2021年02月18日
WHOが「世界の死因トップ10」を発表 心臓病が1位に 糖尿病と認知症も上位に 食事と運動で予防・改善
予防月間2022
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート