一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

若い世代で"もの忘れ"が増えている 健康習慣で記憶力を改善

キーワード: 二少(少食・少酒) 「無煙」喫煙は万病の元 三多(多動・多休・多接)

 「聞いたことをすぐに忘れてしまう」、「相手の話すことが理解できない」――。このような深刻なもの忘れの症状に悩む、40歳代以下の人が増えているという。「対面コミュニケーションの手段が失われ、全てをネットワーク上で済ませるようになったことが、ストレスになっている可能性がある」と専門家は指摘している。

 米国で行われた最近の調査によると、18?39歳の若い世代で「もの忘れがひどくなった」と感じている割合が増えているという。通常は加齢に伴い増えていく現象だが、若い世代でも増え始めている現状があきらかになり、専門家を驚かせている。

 端末でテレビを見ながら新聞を読む、インターネットを見ながらメールを書くなど、複数の作業を同時に実行する「マルチタスキング」は若い世代では一般化している。

 スマートフォンやタブレット端末が普及し、インターネット上で情報伝達を行ったり、コンテンツやアプリケーションを携帯で楽しむスタイルが確立したことが背景にある。

 「コミュニケーションの手段が発達し、マルチタスキングが一般化した結果、座ったまま情報端末の前で過ごす時間が増えました。特に若い世代で集中力や記憶力の低下などの悪影響をもたらしている可能性があります」と、UCLA Longevity Centerのセンター長ゲーリー スモール博士は話す。

 生活スタイルの変化が記憶力にもたらす影響を調べるために、スモール博士ら研究チームは、18?99歳の米国人1万8,552人を対象に全国的な調査を行った。

 その結果、18?39歳の若い世代の14%が「もの忘れがひどくなった」と感じていることが分かった。同じ質問では、40?59歳の成年では22%、60?99歳の高齢者では26%が該当した。

 「若い世代でもの忘れがが増えていることに驚いています。通常はもの忘れの症状は、年齢が高くなるにつれ増えていくと考えられています。軽い記憶障害は若い世代から発症する可能性があることに注意を向けるべきかもしれません」と、スモール博士は述べている。

 健康的な食事をしているか、運動習慣をもっているか、喫煙習慣があるかなど、生活スタイルについても調査し、記憶力や判断力との関連を探った。

 その結果、年齢が高くなるにつれ、食事や運動習慣に関する自己管理への関心が高まることもあきらかになった。

 「若い世代では、"健康的な食事をとる"、"運動を習慣として行う"、"喫煙しない"、"休息をとりストレスに対処する"といった健康習慣への関心が希薄である傾向があります。若いうちから、健康的な生活スタイルを選ぶ必要性について教育する必要があるかもしれません」(スモール博士)。

 健康的な生活習慣をもっている若者ほど、もの忘れを実感している割合は低下する傾向もみられた。調査では、健康習慣を1つもっている人は21%低下し、2つもっている人では45%、3つもっている人では75%、それぞれもの忘れを訴える割合が低下した。

 また、30歳代に始まるもの忘れは、60歳代と異なり、ちょっとした不注意に不随するものが多いという。

 例えば、「家を出るときに鍵をかけたかを覚えていない」、「簡単な単語のスペルを間違える」、「商談での自己紹介がうまくできない」、「リンゴの色を表現するための的確な単語を思い出せない」、「眼鏡をどこにしまったかを思い出せない」などといったことだという。

Healthy lifestyle choices mean fewer memory complaints, poll by UCLA and Gallup finds(カリフォルニア大学ロサンゼルス校 2013年5月29日)

[Terahata]

関連トピック

一無・二少・三多 ▶ 「無煙」喫煙は万病の元

2021年05月17日
5月31日は世界禁煙デー、6月6日まで禁煙週間
禁煙で新型コロナに負けないカラダになろう!
2021年01月15日
喫煙が「排尿症状」の悪化の要因に とくに若年男性でタバコの悪影響は深刻 世界初の大規模研究を実施
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2020年12月18日
【新型コロナ】日本のワクチン開発はここまで進んでいる 日常での感染防止をしっかり続ける必要が
2020年12月14日
【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」

一無・二少・三多 ▶ 二少(少食・少酒)

2021年04月16日
自分の身体能力を過信している高齢者は体力が低下しやすい コロナ禍でも体を動かし活発な生活を フレイル予防アプリも公開
2021年04月16日
高齢者の「フレイル」は家電の利用状況を調べれば分かる 電気使用を見える化する「スマートメーター」で高齢者の健康をチェック
2021年04月16日
腎臓病を予防・改善するための「8つの法則」 世界の成人の10人に1人が腎臓病 世界腎臓デー
2021年04月16日
中学生でも肥満だと代謝異常リスクが3倍に上昇 女子中学生では軽度の過体重でも高血圧のリスクが
2021年04月16日
世界肥満デー 世界の20億人が肥満か過体重 2025年までに世界の成人の5人に1人が肥満に

一無・二少・三多 ▶ 三多(多動・多休・多接)

2021年04月16日
自分の身体能力を過信している高齢者は体力が低下しやすい コロナ禍でも体を動かし活発な生活を フレイル予防アプリも公開
2021年04月16日
運動をすると睡眠を改善できるのはなぜ? 日中に活発なウォーキングを1時間行うと効果的 睡眠時の脳波を調査
2021年04月16日
高齢者の「フレイル」は家電の利用状況を調べれば分かる 電気使用を見える化する「スマートメーター」で高齢者の健康をチェック
2021年04月16日
オフィスを活動的にすると「座り過ぎ」が減る 肥満やメタボの検査値も改善 オフィス環境づくりは大切
2021年04月16日
腎臓病を予防・改善するための「8つの法則」 世界の成人の10人に1人が腎臓病 世界腎臓デー
予防月間2022
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート