一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

オーガニック・トマトはポリフェノールが豊富

キーワード: 脂質異常症(高脂血症) 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 動脈硬化 脳梗塞/脳出血 三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導

 有機栽培したトマトにはポリフェノールが多く含まれるという研究が、バルセロナ大学から発表された。ポリフェノールは、がんや動脈硬化などさまざまな病気の原因となる活性酸素を消去する働きをする。トマトの酸味の利いたさっぱりスープは、水分補給と同時に体の調子を整えるのに役立つ。

 気温が高い日が続くと、食欲が落ちることがよくある。すると、水分や栄養が不足して、夏バテや熱中症を起こしやすくなる。夏野菜は水分や、ビタミンC・β-カロテンなどのビタミン類、カリウム・カルシウムなどのミネラルなど、栄養素が豊富なため、水分を補給すると同時に体の調子を整えるのに役立つ。

 ビタミンやミネラルは汗などと一緒に排出されやすいため、毎日とることが大切だ。ビタミンやミネラルが豊富に含まれる夏野菜の代表はトマトだ。

 トマトは世界でもっとも生産されている野菜であり、生食だけでなく、ジュースやソースなど幅広く利用されている。ヨーロッパでは古くから「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺があり、トマトは健康野菜として知られている。

 トマトソースは野菜や魚、パスタや肉とも相性がバッチリで、メニューの幅も広げる。イタリア・シチリア地方の家庭料理では、野菜を炒めてトマトでじっくり煮込んだ前菜「カポナータ」が定番になっている。

 スペインのバルセロナ大学が発表した最近の研究によると、有機栽培されたトマトは、そうでないトマトに比べ、ポリフェノールの含有量が多いという。生食だけでなく、ジュースやケチャップでも、有機栽培トマトから作ったものはポリフェノールが多く含まれる。

 ポリフェノールとは、植物が自身を活性酸素から守るためにつくりだす物質で、抗酸化物質の代表とされる。野菜に含まれるポリフェノールは、子孫を残すための実に多く含まれ、紫外線による酸化ダメージから守る働きをしている。

 ポリフェノールが注目されるようになったのは、健康維持に大きな貢献をしていることが、さまざまな研究であきらかにされたからだ。ポリフェノールは、がんや動脈硬化などの原因となる活性酸素を消去する働きをすると考えられている。

 なぜ、有機栽培トマトにポリフェノールが多く含まれるのだろうか。研究者は「窒素肥料を使用しないからだろう」と説明している。窒素肥料を使わない分、野菜の生長は遅くなるが、「結果として野菜がもともともっている生体防御反応が活性化される」としている。

 トマトの赤い色素であるリコピンやカロテンにも抗酸化作用がある。研究者らは、トマトの抗酸化作用をいかす調理法としてガスパチョを勧めている。

 ガスパチョはスペイン生まれの冷製スープ。材料はトマト、キュウリ、玉ねぎの4種類だけでいい。夏野菜をたっぷり使い、火を使わずに仕上げる調理法も暑い夏にはありがたい。トマトの酸味の利いたさっぱりスープは食欲をそそる。

Organic tomatoes contain higher levels of antioxidants than conventional tomatoes(バルセロナ大学 2012年6月28日)

[Terahata]

関連トピック

疾患 ▶ 糖尿病

2022年01月26日
【新型コロナ】テレビばかり見ていると血栓症リスクが上昇 糖尿病の人は立ち上がって運動を
2022年01月20日
インターバルトレーニングが糖尿病の人の糖代謝を改善 速歩とゆっくり歩きを交互に 脂肪肝も解消
2022年01月20日
糖尿病は認知症リスクを高める 予備群の段階でリスクは上昇 認知症を防ぐ生活スタイルとは?
2022年01月19日
肉やソーセージを食べ過ぎると糖尿病リスクは上昇 植物性食品に置き換えるとリスクは減少
2022年01月13日
糖尿病の人は血糖値が高いと歯を失いやすい 歯の喪失をこうして防ぐ 予備群の段階からご注意

疾患 ▶ 肥満症/メタボリックシンドローム

2021年12月15日
「早食い」は肥満や体重増加につながる ゆっくり味わって食べるとエネルギー消費量を増やせる
2021年12月10日
肥満は糖尿病の人にとって大敵 体重をコントロールして糖尿病を改善 成功するためのコツは?
2021年11月10日
新型コロナウイルス感染拡大の陰で起きている体調変化や生活習慣に関する最新調査
2021年10月19日
【新型コロナ】糖尿病と肥満の人はなぜ重症化しやすい? 感染と重症化を防ぐためにこれが必要
2021年10月01日
肥満の人は日常生活動作(ADL)が低下しやすい 健康寿命も短縮 若い頃から健康な生活で対策を

疾患 ▶ 脂質異常症(高脂血症)

2021年07月28日
糖尿病はアルツハイマー病の危険因子 脳を活性化して予防 新しいことにもチャレンジ
2021年04月16日
人工知能(AI)により生活習慣病の将来リスクを予測 保健指導での意識・行動の改善に貢献 国際医療研究センターなどが共同研究
2021年04月16日
自分の身体能力を過信している高齢者は体力が低下しやすい コロナ禍でも体を動かし活発な生活を フレイル予防アプリも公開
2021年04月16日
運動をすると睡眠を改善できるのはなぜ? 日中に活発なウォーキングを1時間行うと効果的 睡眠時の脳波を調査
2021年04月16日
オフィスを活動的にすると「座り過ぎ」が減る 肥満やメタボの検査値も改善 オフィス環境づくりは大切

テーマ ▶ 健診・保健指導

2021年05月17日
5月31日は世界禁煙デー、6月6日まで禁煙週間
禁煙で新型コロナに負けないカラダになろう!
2021年03月26日
【健やか21】「日本脳炎ワクチン供給不足が見込まれる現状についてのお知らせ」の掲載について(日本小児科学会)
2021年02月12日
【健やか21】「地域の実情に応じたアウトリーチ型家庭教育支援の取組事例」の掲載について(文部科学省)
2021年01月22日
【健やか21】日本医学会連合が新型コロナ「重症化リスクをお持ちの皆様へ」注意喚起
2021年01月15日
【健やか21】「子どもの食育を考えるフォーラム」がWeb開催(日本小児医療保健協議会)

一無・二少・三多 ▶ 三多(多動・多休・多接)

2021年04月16日
自分の身体能力を過信している高齢者は体力が低下しやすい コロナ禍でも体を動かし活発な生活を フレイル予防アプリも公開
2021年04月16日
運動をすると睡眠を改善できるのはなぜ? 日中に活発なウォーキングを1時間行うと効果的 睡眠時の脳波を調査
2021年04月16日
高齢者の「フレイル」は家電の利用状況を調べれば分かる 電気使用を見える化する「スマートメーター」で高齢者の健康をチェック
2021年04月16日
オフィスを活動的にすると「座り過ぎ」が減る 肥満やメタボの検査値も改善 オフィス環境づくりは大切
2021年04月16日
腎臓病を予防・改善するための「8つの法則」 世界の成人の10人に1人が腎臓病 世界腎臓デー

疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血

2021年12月20日
牛乳を毎日1杯飲むと脳卒中リスクが低下 認知症リスクも低下 牛乳に血圧を下げる効果が?
2021年09月15日
ピーナッツを食べると脳卒中リスクが低下 不飽和脂肪酸や食物繊維などが豊富 日本人7万人超を調査
2021年09月10日
コーヒーを1日に最大3杯飲むと脳卒中や心臓病のリスクが低下 糖尿病の人にもベネフィットが
2021年03月11日
健康寿命を伸ばすための10の方法 こうすれば健康に長生きできる 国立医療研究センター6機関が提言
2021年02月18日
WHOが「世界の死因トップ10」を発表 心臓病が1位に 糖尿病と認知症も上位に 食事と運動で予防・改善

疾患 ▶ 動脈硬化

2021年03月11日
健康寿命を伸ばすための10の方法 こうすれば健康に長生きできる 国立医療研究センター6機関が提言
2021年02月18日
WHOが「世界の死因トップ10」を発表 心臓病が1位に 糖尿病と認知症も上位に 食事と運動で予防・改善
2021年02月18日
ウォーキングなどの運動は「1日にわずか12分」でも効果がある 運動など生活スタイル改善の指導を容易に
2020年12月14日
肥満や糖尿病に「コーヒー・緑茶・アルコール」は良い・悪い? どれくらい飲むと健康効果を期待できる?
2020年11月26日
納豆などの「発酵性大豆食品」が循環器疾患や脳卒中のリスクを低下 日本人8万人を調査
予防月間2022
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート