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生涯スポーツ・体力つくりを推進、全国15団体を表彰 文科省

キーワード: 三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導 身体活動・運動不足

 文部科学省は、地域や職場での保健・栄養の改善やスポーツ・レクリエーションの普及運動(体力つくり運動)を推進し、成果をあげている組織を「体力つくり優秀組織」として表彰しており、このほど2010年度の優秀組織を発表した。2月に横浜で開催する「生涯スポーツ・体力つくり全国会議2011」で表彰する。

文部科学大臣賞(5団体)

山武市(千葉県)
 市民体育祭や協議会、教室など200を超えるイベントを実施。地域の小学校区を単位とした支部事業も。保健・栄養分野では「さん・・参加しよう地域のつながり、む・・むかい合おう自分の健康」をキャッチフレーズとした「山武市健康増進計画」を健康つくりの指針としている。
 2007年度にメタボリックシンドロームの対策の先駆的活動として、千葉県特定保健指導アウトソーシング環境整備事業の選定を受け、特定保健指導の研究に取り組んだ。

箱根町(神奈川県)
 町制20周年に当たる昭和51年に町民の体力つくりを目的として「箱根体操」を発表、町立学校の授業や町内イベントの準備運動にも取り入れている。毎月10日を「歩く日」と定め、1985年度からは「箱根路森林浴ウォーク」を開催。
 2004年からは、高齢期の健康つくり(介護予防)を主な目的とした「いきいきHAKONE体操」の作成とその普及のための普及員養成をし箱根元気会として活動。

富士フイルム 神奈川工場(神奈川県)
 従業員の生活習慣の改善に対する関心を高めるために2007年から「3・3(サンサン:3kg、3cm減)運動」をキャッチフレーズに取り組みを開始し、講演会などを開催。
 定期健康診断における有所見率の増加に歯止めをかけるために、特に30歳代を対象に健康セミナーを企画し、生活習慣病予防活動を展開。40歳前から従業員の健康つくり意識アップの施策を継続。

高岡市(富山県)
 1995年に「生涯スポーツプラン」を策定し、市、団体、民間が協力して事業を展開。2003年に「高岡いきいき健康プラン21」を策定し、「栄養と食生活」「身体活動と運動」など9つの目標により推進し、2008年には「高岡市食育推進計画」を策定、食育の推進にも取り組んでいる。
 市内小中学校39校のすべてで、体育施設開放を行い、地域の指導者の連携による小学生を対象とした「土曜っ子スポーツチャレンジ」や、体育施設の「小中学生土曜半日無料開放」などにも取り組んでいる。

ワールド健康保険組合(兵庫県)
 各事業所が実施していた健康管理を効果的に推進すべく、健保組合が中心となり1999年に「健康管理事業推進委員会」を組織。
 「健康つくり活動」の基本方針の企画・検討、活動の推進、成果の分析・評価を実施。健保組合の保健師は、企画段階から活動発表まで、全体を通して健康つくり活動をサポートし、ニーズに合わせた健康つくり活動の推進に努めている。

体力つくり国民会議議長賞(10団体)

角田市ウォーキング推進委員会(宮城県)
 2003年に実施した市民健康調査では、運動をしている人が少なく、肥満者の割合が高い実態が明らかになった。2006年3月に「角田にこにこプラン行動計画」を策定、「運動量の増加」を目標に健康つくり関係サークルなど市民の有志を募り、角田市健康づくり推進サークル連絡会を設置。
 ウォーキングマップを作成しウォーキング推進委員会を結成、2007年度からマップに掲載した5コースを歩く市民参加型イベントを開始した。「月1回は歩こう」を合い言葉に年12回のウォーキングイベントも実施。

下仁田町食生活改善推進協議会(群馬県)
 1971年、保健所の指導のもとで、食生活の改善を行い、高血圧を中心とした成人病予防活動を行う協議会の前身「吉崎(地区)婦人学級」が開講。
 1976年には県組織に入会し、味噌汁や漬け物の減塩活動を行い、「キッチンカーによる婦人科検診時試食サービス」や「糖尿病予防教室昼食作り」「リハビリ通所者との昼食交流会」「ミニデイサービス昼食作り」「男性の料理教室」「お母さんと一緒に学ぶたべもの教室」「中学生への食育講座」などの事業を展開。

八千代市(千葉県)
 2004年3月に「八千代市健康まちづくりプラン」を策定、「健やか親子」「生活習慣病予防」「いきいき高齢者」の3専門部会を中心に活動している。
 健康つくりに関して「一人ひとりの市民、家庭の取り組み」「地域の取り組み」「行政、関係機関の取り組み」を明確にし、市民の自主的活動として4つの「個別プロジェクト」を立ち上げ、活発に活動している。

ヤクルト健康保険組合(東京都)
 特定健診・保健指導に力を注ぎ、保健師と看護師の保健指導実施者を増員し、現在では約80名で対応、保健指導を充実させている。
 2001年度から実施している健康保険組合オリジナルの健康増進活動「ヤクルト健康21」では、食事・運動・禁煙・お酒の4コースから選択して、90日間チャレンジしてもらい、60日間以上実行できた者には「達成賞」を贈呈。2009年度は、被保険者の約6割(9635人)が参加し、半数以上が達成。

深才コミュニティセンター(新潟県)
 2008年のセンター改築を機に、地域住民によるグループワークを実施、既存を含め30のサークルが活動し、今年度も2サークルが立ち上がる予定。
 里山登山、ゲートボール大会、野球大会、ウォーキング大会など多世代が参加できるよう、10種類に及ぶイベントを企画し、長岡市内のコミュニティ平均を上回る活発な活動を行っている。

日本曹達 高岡工場(富山県)
 1995年より健康つくり活動を開始し、(財)北陸予防医学協会との連携により体力測定、健診後の健康指導を実施。また、肥満対策として社内でウォーキングや喫煙対策などにも取り組んでいる。
 健康保険組合と労働組合が一体となり自発的な健康つくりに取り組む運動をバックアップ。社内のレクリエーション委員会では、体力つくりのために毎週水曜を工場内ウォーキングの日としたり、立山登山なども企画。

幾久健友会(福井県)
 真向法体操を実践し、学校体育館を利用し真向法体操健康法の普及発展に取り組んでいる。地域で開催される体力つくり事業やレクレーション活動にも積極的に参加。
 体力つくりの啓発活動を行っており、発足以来34年の長きにわたり地道な活動を続けており、福井市における体力つくりに関するグループ活動の先駆者となっている。

刈谷市(愛知県)
 2004年度に「朝日総合スポーツクラブ」を、2005年度に「依佐美スポーツクラブ」「刈谷東スポーツクラブ」を、2006年度に「富士松総合スポーツクラブ」「雁が音スポーツクラブ」を、2007年度「刈谷南スポーツクラブ」を設立。
 計画的に総合型地域スポーツクラブを育成し、組織運営を支援し、健康・体力つくりの環境整備を行ってきた。事業は市内各地域で継続的に展開されており、多くの市民がクラブ会員として活動に参加している。

福崎町(兵庫県)
 2006年度からすべての高齢者を対象に筋力トレーニングや閉じこもり予防など、介護予防を重視したサービスを提供。子育て支援センターと子育て学習センターが連携し、子育て世代にも対応。
 2000年度にはスポーツクラブ田原21を設立、その後、各小学校区にも総合型地域スポーツクラブを設立し、「いつでも、どこでも、だれとでも」をモットーに活発なスポーツ活動を行っている。福崎スポーツ連合も立ち上げ、情報交換や町民向けイベントを開催し、スポーツを通した地域コミュニティの活動拠点となっている。

屋久島町(鹿児島県)
 町が主催する最大のイベント「超自然・屋久島ツーデーマーチ」は、屋久島の自然を楽しみながら歩くことにより、身体の健康つくりはもとより、自然を愛する豊かな心をはぐくむ事を目的に、島外からも毎年多くの人々が参加している。
 町民体育祭や町内一周駅伝大会などでは、町の体育協会を中心に公民館など団体との連携も密であり、円滑に運営がなされている。町民一体となって大会を盛り上げようという風潮がある。

平成22年度体力つくり優秀組織 推薦基準
(ア) 体力つくり運動を推進するための、住民(従業員)参加による組織運営が円滑に営まれていること。
(イ) 体力つくりに関する実践・啓発・広報活動が積極的に行われていること。
(ウ) 体力つくりを実践するクラブ等の育成が積極的に行われていること。
(エ) 体力つくり関係施設の提供等が積極的に行われていること。
(オ) 過去において体力つくり運動に関する功績により国の表彰を受けていないこと。
(カ) 体力つくり国民会議議長賞を受賞し、受賞後原則として3年以上を経過していること。(文部科学大臣表彰のみの推薦基準)

生涯スポーツ・体力つくり全国会議(文部科学省)

[Terahata]

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