2011年01月14日
施設用フィットネスマシン向けのゲーム 運動者の動きと連動
キーワード:
三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導 身体活動・運動不足
東京工芸大学と日立製作所は、運動する人の動きと連動して、楽しく安全に筋力トレーニングや有酸素運動をできる施設用フィットネスマシン向けのゲームを開発した。運動者のやる気を引き出すため、バーチャル画面展開、シナリオ、音楽など工夫をこらしてある。
開発したのは、フィットネスマシン前方の大型ディスプレイに映し出されるジャングルや南国などを、ボートで川下りして下流のゴールをめざすゲーム。腕や脚の屈曲・伸展に連動してディスプレイ内のキャラクターがオールを漕ぎ、ボートを進めていく。
川のところどころに弓矢で射的を行うといったイベントが待ち構えていて、ディスプレイ上に現れるトレーナーが、弓を引く・射るときの腕や脚の屈曲・伸展動作を教えてくれる。この動作に合わせて運動することで、弓矢を的に当てることができる仕掛けになっている。消費カロリーやトレーナーの動作とのシンクロ率などがゲームの得点となり表示される。
開発に携わったのは、東京工芸大学学芸術学部の岩谷徹教授。世界で最も販売された業務用ゲーム機としてギネスブックに2005年に登録された「パックマン」の開発者として知られる。
岩谷教授は、ゲームに学習要素などをもたせ教育・医療に利用するシリアスゲームの研究を行っている。「運動者のモチベーション向上をサポートするという観点から、運動者の動きと連動したゲームを企画・制作した」と話す。
ゲームを搭載するマシンは設置面積が1畳ほどで、4種類の腕や脚の筋力トレーニングと、ボート漕ぎによる有酸素運動を安全・手軽に行うことができ、筋力、筋持久力、運動調整力の向上をはかれるとしている。2011年春に竹井機器工業が発売する予定。
東京工芸大学
竹井機器工業
[Terahata]