2011年01月11日
動脈硬化は全身に起こる 動脈硬化に関する意識調査
キーワード: 脂質異常症(高脂血症) CKD(慢性腎臓病) 動脈硬化 健診・保健指導
ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニーは、「動脈硬化に関する意識」調査を実施した。全身に起きる動脈硬化は、部位によっては患者の自覚症状が出にくい場合もあり、発見や遅れにつながっている。調査では、動脈硬化が起きる部位として「心臓」(87%)や「頭」(78%)と回答した人が多かった一方で、「足」(32%)や「腎臓」(9%)などについての認知度は低いことが分かった。心臓・頭以外の動脈硬化の認知は約3割
調査は、体が示す動脈硬化のサインへの認知や理解、動脈硬化の危険因子の有無をアンケート調査したもので、2010年12月上旬に全国の40歳代から70歳代の男女800名を対象にインターネットで実施した。
主な内容は以下の通り――
- 動脈硬化が起きる部位として、「心臓」(87%)や「頭」(78%)については比較的良く知られているが、「足」(32%)、「首」(30%)、「腹部」(17%)、「腎臓」(9%)についてはあまり知られていない。
- 腎臓に起きる動脈硬化(腎動脈狭窄症)が高血圧の一因となることが知られるが、そのことを知っている人は13%(高血圧のある人では15%)と少ない。腎動脈狭窄症は腎臓の血管が狭くなる病気で、これにより腎臓の血圧コントロール機能がうまく働くなり高血圧が引き起こされる。初期の段階では自覚症状がほとんどないため、気が付いた時にはかなり進行しており、慢性腎疾患(CKD)や腎不全に進展し透析が必要となることもあるという。
- 動脈硬化の危険因子をもつ人の42%が、足の冷えや痺れ、または「歩くと痛み、休むと治る」という、閉塞性動脈硬化症(PAD)に特徴的な症状を感じているが、半数近くは「病院に行くような症状ではないと思うから」、「年齢のせいだと思うから」などの理由で医療機関での診療を受けていない。
[Terahata]