2010年08月06日
参加型ウェブサイトの利用が適正体重の維持に有用
キーワード: 肥満症/メタボリックシンドローム 健診・保健指導
適正体重を維持するために専用のウェブサイトの利用が有用との知見が発表された。この研究は、米国立衛生研究所(NIH)の資金提供を受け行われたもので、医学誌「Journal of Medical Internet Research(インターネット医学研究)」オンライン版に7月27日掲載された。
ウェブサイトの利用頻度が高いと効果的
ウェブサイトを利用する群では、運動をした時間やその日の食事の記録をしてもらい、運動療法や食事療法に関する情報を提供した。体重記録が週1回以上ない場合は、電子メールを送信し励ます仕組みになっていた。
その結果、2年半にわたり月1回以上体重や食事を記録していた人は、平均約8.6kg(19ポンド)の減量のうち約4kg(9ポンド)を維持することができた。一方で、減量の維持は、期間中14ヵ月しか定期的にログインしなかった人では約2.3kg(5ポンド)、ログイン頻度がさらに低かった人では約1.4kg(3ポンド)にとどまった。
研究が終了しても、対象者の65%は積極的にログインしていた。研究者らは「ウェブサイトの利用頻度が高いほど、体重維持の効果があることが示された。今回の研究で用意したウェブサイトは期間限定で公開するものだが、体重コントロールに役立つサイトは他にもある。そうしたサイトを上手に活用することが有用ではないか」と述べている。
* 米国ではBMI25〜30が過体重、30以上が肥満。日本では25以上が肥満
Associations of Internet Website Use With Weight Change in a Long-term Weight Loss Maintenance ProgramJournal of Medical Internet Research, 2010 (Jul 27); 12(3):e29
The More Frequently You Log On, the More Weight You Can Keep Off(カイザーパーマネンテ、2010年7月27日)
[Terahata]