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オーガニック食品は体に良い? “カロリー表示もみて”と米研究者

キーワード: 二少(少食・少酒) 肥満症/メタボリックシンドローム

 「オーガニック(有機栽培)」の原材料を使った自然派の食品は低カロリーで体に良いというイメージを抱きやすいが、実際には高カロリーのものもあるので注意した方が良い――こんな研究を、米ミシガン大学の研究チームが発表した。

 「オーガニック食品であれば低カロリーであるというわけではない。しかし、多くの人はオーガニック食品は体に良いと信じる傾向がある」と米ミシガン大学心理学部ののJonathon Schuldt氏らは述べている。

 “オーガニック食品を利用としているから”と安心してしまい、かえって健康的な体重維持のために適切でない行動を選んでしまう可能性があるという。

オーガニック食品を利用していても安心はできない
 研究チームは、ミシガン大学の学生114人を2つのグループに無作為に振り分け、それぞれ通常のクッキーと有機栽培の小麦粉などで製造された「オーガニック版」の成分表示を見せた。クッキーのカロリーは、それぞれ2枚で160kcalあった。

 対象者にクッキーのカロリーを7段階で評価させた。すると実際にはどちらもカロリーは同じなのに、オーガニック製品の評価は平均3.94点で、通常製品の5.17点より低かった。

 「食品の原材料名の表示を見て、そこに有機栽培の小麦粉が含まれていると、他の通常の商品に比べ低カロリーだと思ってしまう傾向がある。また、多くの人はオーガニック製品の方が良いと考えている」とSchuldt氏らは述べている。

 「食品を選ぶときには、原材料名や栄養成分表示だけでなく、カロリーの表示も見た方が良いようだ」と指摘している。さらに、食品の表示はカロリーまで分かりやすく表示することが望ましいとしている。

 次に研究チームは、オーガニック製品の利用と必要と思う運動量との関連を調べる実験を行った。ミシガン大学の学生215人を対象に、運動に取り組んでいるある架空の人物の物語を読んでもらった。物語に登場する人物は、減量を望んでおり、夕食後に5kmほど走ることを日課にしている。

 夕食には玄米と火を通した野菜の料理をとるという設定になっている。デザートに「オーガニックのアイスクリーム」、「通常のアイスクリーム」、「オーガニックのクッキー」、「通常のクッキー」、「デザートを食べない」のなかから1つを選択し、それぞれの場合で、夕食後にどれだけの運動をすると良いと思うかを尋ねた。

 その結果、オーガニック食品のデザートを選んだ場合の評価は、デザートを食べない場合に近く、通常デザートに比べ「運動しなくてもいい」と考える傾向が強くみられた。

 「体重管理や減量に取り組む人は多いが、オーガニック食品をとることが、食事管理や運動といった実際的な対策の代わりになると思われている可能性がある」と研究者らは述べている。

 米国では肥満やメタボが増えており、それに合わせてオーガニック食品への関心が高まっている。米国のオーガニック食品の市場規模は、1990年は10億ドル(約900億円)だったが、2010年には250億ドル(約2兆3000億円)に拡大したという。一方で、米国成人の3分の1は肥満という現状は改善していない。

 この研究は米心理学誌「Judgment and Decision Making」6月号に発表された。

The “organic” path to obesity? Organic claims influence calorie judgments and exercise recommendations
Judgment and Decision Making, Vol.5, No.3, June 2010

[Terahata]

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