2010年04月01日
健康食品の市場規模は1兆7700億円 アンチエイジングが拡大
市場調査の富士経済が2010年の健康美容食品(20効能分野)の市場規模を予測し公表した。整腸効果やダイエット、生活習慣病予防、栄養バランスなどを志向した健康食品やサプリメントを含む2010年の市場は1兆7700億円。今後もアンチエイジング関連の市場が伸びるとしている。
それによると、過去6年間で増えた分野は、肝機能改善、アイケア、美肌効果、リラックス、覚醒効果、栄養バランスなど。生活習慣病予防の効果をうった商品も一定のニーズを得ており、高血糖改善をうたった難消化性デキストリンは前年比137%の延びを示している。 注目されているのは、抗酸化作用や循環器代謝などの改善をうたったアンチエイジング関連商品。市場規模は5200億円で、健康美容食品市場の3割近くを占めるようになった。「アンチエイジング」という言葉が定着し、美肌効果や骨・関節サポートに加え、生活習慣病予防、ホルモンバランスなどさまざま商品が出ている。 高齢者人口の増加に伴い、アンチエイジングを訴求した商品に対するニーズは確実に拡大するとしている。成分は生活習慣病予防に加えて、肝機能改善、骨・関節サポート、ホルモンバランス分野、β-カロチン、プロポリス、霊芝、アガリクス、エキナセアと美肌効果のコラーゲン、ヒアルロン酸、アスタキサンチンなどがある。 骨強化や関節痛に関する商品も、前年比110%の伸びを示し好調だ。加齢に伴い不足しがちになるカルシウムの摂取を目的とした乳飲料やサプリメントが早い時期から商品化されていたが、関節やひざの痛みに対応した成分としてグルコサミンやコラーゲン、ヒアルロン酸などが認知されるようになり、利用者が増えているという。 骨粗鬆症のリスク低減を訴求した特定保健用食品(トクホ)で売上が好調な商品が出ており、今後も市場の拡大が見込まれる。膝の痛みなどに対応する成分としてグルコサミンも認知されており、繰り返し利用するユーザーも増加している。 健康食品やサプリメントの販売は薬局・薬店が主体となるが、通信販売が前年比で5%近い伸びを示しているほか、乳飲料の宅配ルートでの販売も中高年や高齢者をターゲットに着実に成長しているという。 (株)富士経済
[Terahata]