2008年04月11日
喫煙による健康障害は深刻 5月9日「呼吸の日」キャンペーン
キーワード: COPD(慢性閉塞性肺疾患) 「無煙」喫煙は万病の元
日本呼吸器学会と結核予防会は5月9日、10日の両日、東京と横浜で「『呼吸の日』キャンペーン」を開催する。肺の生活習慣病「COPD」
COPDなどの呼吸器に関する病気が増加傾向にあり、国民の健康を脅かしているとして、日本呼吸器学会は毎年5月9日を「呼吸の日」と定めた。この日を中心に呼吸器疾患の予防や対策のための啓蒙活動を展開する。
このうちCOPD(慢性閉塞性肺疾患)は、肺や気管支に障害が生じる病気で、以前は肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていた。長期間にわたる喫煙習慣が主な原因であることから“肺の生活習慣病”ともいわている。
COPDでは、空気の出し入れがうまくいかなくなるので、通常の呼吸ができなくなり、息切れ、慢性の咳と痰、喘鳴(ぜいぜいすること)などの障害が出てくる。同学会などによると国内患者数は約530万人と推定されるが、厚生労働省の2005年患者調査によると実際に治療を受けているのは22万人に過ぎない。
同学会はこうした状況をふまえ、呼吸器の健康づくりを普及・推進しようと、毎年5月9日を「呼吸の日」にすることを昨年決定した。今回のキャンペーンは、この「呼吸の日」にちなんだ初の開催となる。呼吸器の専門医らによるパネルディスカッションのほか、COPDの早期発見に有効な「スパイロメトリー」による肺年齢測定などを実施する。いずれも参加無料。
肺年齢とスパイロメトリー検査家族を守れ! 肺の健康を考える−急増する肺の生活習慣病を予防するためには
日本呼吸器学会と結核予防会は、呼吸器疾患の分かりやすい指標となる「肺年齢」という概念を提唱している。肺年齢は、スパイロメトリー検査で測定した1秒量が健常人の何歳の状態に相当するかを表したもの。スパイロメトリー検査を幅広く普及させ、COPDなど呼吸器疾患の早期発見と治療を促進したい考えだ。
日 時
5月9日(金)午後1時から
場 所
朝日ホール東京都千代田区有楽町
申込方法
申込みははがき、ファクス、メールで。「呼吸の日 記念フォーラム2008」参加希望と明記した上で、郵便番号、住所、氏名、電話番号などを記入(4月30日必着)。
〒150-0047 東京都渋谷区神山町4-14 第三共同ビル(社)日本呼吸器学会
NHKエンタープライズ内「呼吸の日 記念フォーラム」事務局
Fax.03-3481-2087 E-mail kokyu2008@nhk-ep.co.jp
Tel.03-3481-8154
新たに5月9日を「呼吸の日」に制定 | 呼吸器の病気
(財)結核予防会
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