2007年07月10日
睡眠の深さを100点満点で表示するシステム「SLPモニター」
キーワード:
三多(多動・多休・多接) 「多休」休養をしっかりとる 疲労(休養不足)
体組成計や体脂肪計、ヘルスメーターなど家庭用機器大手のタニタは、眠りの深さを測り、数値で表示する睡眠計測システム「SLPモニター」を、7月25日に発売すると発表した。
SLPモニターはコントローラーとセンサーマットから構成される。センサーマットを寝具の下に敷き寝るだけで、マットに組み込まれたセンサーが脈拍数、呼吸数、体動を検出し、睡眠の深さを4段階のステージグラフで表示する。
これに睡眠時間や寝つき時間、途中で目覚めた回数などの情報を加え、睡眠の質を統計的に解析、点数で表示する。100点満点で51点以上を「平均的な睡眠」、50点以下を「改善の余地あり」と判定し、睡眠の状態を判断する目安としてもらう。得られた数値などをパソコンに保存することもできる。
このシステムは睡眠障害の診断には使えないが、医療機関での検査のような負担が少なく、家庭や事業所でリラックスした状態で睡眠の過不足やリズムを確かめることができるというメリットがある。医師による診断や健康管理にも役立つとしている。
開発を指導した佐々木三男・太田総合病院太田睡眠科学センター所長は、「睡眠不足や睡眠の質の低下はQOL(生活の質)の低下を招いたり、メタボリックシンドロームとも関連することから、“良い睡眠”の重要性が再認識されている」と話している。
睡眠にかかわる悩みを抱える人は多く、5人に1人が該当するという。特に睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、日中の眠気による交通事故や労働災害など引き起こすおそれがあることから、社会問題になっている。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時に呼吸が繰り返し停止する疾患。睡眠時に10秒以上の無呼吸や低呼吸が、睡眠1時間あたり5回以上起こる場合をいう。
価格は52万5,000円。睡眠外来のある医療機関や介護施設、運輸業界などを対象に、初年度300台の販売を目指す。
(株)タニタ(プレスリリース)
[Terahata]