一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

低脂肪の乳製品で高血圧を予防

キーワード: 高血圧

 乳製品をよくとる人は高血圧になりにくい傾向があるという研究結果が、米国の医学誌「Hypertension」オンライン版に発表された。飽和脂肪の多い無調整の乳製品よりも、低脂肪の乳製品の方がよいという。

 研究を行ったのは米ハーバード大学およびBrigham and Women's病院のLuc Djousse博士らで、米国心肺血液研究所(NHLBI)に支援されている「Family Heart Study」試験に参加した4,797例を対象に、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品の摂取量で4群に分け、血圧との関係を調べた。

 乳製品の摂取が最も多い群は平均して1日に3回以上、最も少ない群は1回未満だった。乳製品の摂取量が最も少ないグループと比べ、摂取量が増えるごとに82%、68%、62%と高血圧が減少した。また、乳製品の摂取が最も多い群は、最も少ない群に比べ、収縮期血圧が平均2.6mmHg低かった。

 こうした傾向は、飽和脂肪からのエネルギー摂取量の少ない群でのみ認められた。飽和脂肪からのエネルギー摂取量の少ない群では、乳製品の摂取量の最も多い群は最も少ない群に比べ収縮期血圧が3.5mmHg低く、また高血圧になる比率は54%低かったという。

 研究では、低脂肪乳製品を摂取した人について調べることはできなかったが、総脂肪、多価不飽和脂肪、飽和脂肪に関するデータは得られた。乳製品が高血圧を防ぐ傾向は、脂肪の多い肉など飽和脂肪の摂取量が少ない人々で多くみられた。

 こうした効果はカルシウムの摂取量とは関連がみられず、また、収縮期血圧(高い方の血圧値)でのみみられ、拡張期血圧(低い方の血圧値)ではみられなかったという。

 研究者らは、低脂肪の乳製品であれば高血圧の予防に役立つだろうと結論している。

Influence of Saturated Fat and Linolenic Acid on the Association Between Intake of Dairy Products and Blood Pressure
Hypertension 2006, doi:10.1161/01.HYP.0000229668.73501.e8.

[Terahata]

関連トピック

疾患 ▶ 高血圧

2022年06月06日
高血圧リスクはタンパク質を多様な食品から摂ると減少 通勤時のウォーキングで糖尿病リスクも低下
2022年06月06日
生活スタイルの改善による寿命延伸 生活習慣病の多い人ほど効果は高い 80歳以降でも有用
2022年05月16日
「運動」と「お酢」を組合わせると体重・高血圧・血糖が改善 保健師監修の「毎日運動プラン」を実施
2022年04月13日
奥歯の噛み合わせが悪い高齢者は、高血圧リスクが1.7倍に上昇 口の健康が身体機能の維持に関連
2022年02月28日
体重計はもっていても使わない人が45% 体重測定をしない理由は男性は「面倒くさい」 女性は? 意識調査
川柳募集2023
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート